??「おっはよーん!」
紗良「由莉!おはよう!」
この子は私の親友、由莉。
私のことをすごく良く分かってくれる。
そして、分かってしまう。笑
由莉「今日も仲良く登校ですか!笑」
紗良「うるさい!!」
遥希「うるせー」
私と遥希の声が重なった。
由莉「息もぴったりなこと!笑笑」
紗良「はいはい、教室行こ、ね?」
遥希「おう」
由莉「はーい」
今日の授業は最悪だ。
天気も曇で、なんだか気分が上がらない。
由莉「ねね!今日ドーナツ食べ行こ!」
紗良「いーよ!行こ!」
遥希「俺も行きてぇ」
紗良「え!いや、遥希は…」
由莉「行こー!」
由莉は私の言葉を遮って言った。
遥希「あ、そうだった。紗良さんきゅ」
でも遥希は思い出したみたいだ。
由莉「なになに、なんかあんの?」
紗良「後輩ちゃん、だよ」
由莉「あー…あんたほんとモテるね」
遥希「んー」
紗良「なんでこんな奴のことを…」
こんなテキトーで何も考えてなさそうな奴の、どこがいいんだか
そして、放課後_
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。