今日は休日。
遥希を見なくて済むから良かった。
そう思っていたのに、
ピーンポーン
遥希がうちに来た。
遥希side
華夏「先輩、今日はありがとうございました」
遥希「おう」
華夏「あの、」
急に真剣な顔になった尾崎
遥希「なに?」
華夏「今、紗良先輩と全然話してないですよね?」
遥希「…まあ」
華夏「それ、私のせいなんです」
…は?意味わかんねんだけど
そう言おうとしたけどやめた
今の尾崎なら理由を言いそうだったから
華夏「遥希先輩に近づくなって私が言ったんです、それで、紗良先輩は話さなくなったんです」
遥希「…」
華夏「こんなことしてまで、好かれようとするとか、酷いやつですよね、ほんと」
確かに、紗良が変だった。
これが理由だったのか。
華夏「最後に、ちゃんと告白、させてください」
遥希「うん、いいよ」
華夏「遥希先輩が、好きです。付き合ってください。」
遥希「ありがとう、でも俺、紗良が好きだから、ごめん」
俺は次の日、紗良の家に行った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。