病室に戻ってきた、樹里。
清水さんはナースステーションへもどっていった。
樹里はなにか思い立ったのか、
また行こうと思った。
でも車椅子は畳まれ、遠くにある。
嘘ついてでも行こう。
そう思い、30分休んで、NC押した。
幸い来たのは別の看護師さんだった。
看護師さんに起こしてもらい、車椅子に移乗する。
そして、樹里は下に行きさっき行った散歩コースをたどっていった。
疲れるから、ゆっくりと。
上を見上げる。
そして声をかけた。
と。
と返事が来た
➰ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー➰
ーその頃ー清水さんside
病室を探す。
そこにいってみるも、樹里の姿はなかった。
その回りもみてみる。
琉也に電話をした。
考え込み、沈黙が。
➰ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー➰
樹里side
樹里の体が動かなくなった。
その思いは届いてるよ。胸の奥で響いてるよ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!