今日転校生が来たんだけど、
そいつ転校初日からさ、
「一目惚れしました!私の運命の男の子です!」
だってよ。
ぶりぶりのぶりっ子女子で
桜が
「はい残念でした!
柊也には、樹里という大事な幼なじみがいるので、諦めてくださぁい!」
って。
「樹里さんいますかー!」
って。
「いないじゃないですか!
嘘は泥棒の始まりですよ」
って。
そしたら・・・桜が
「樹里は学校に来れないんです。
来たくても。」
って言ったんだよ。
他のクラスメートも、うなずいていた。
「何でなの?
あ!もしかして、ぶちゃいくで、いじめられてるから、これないとか?
みんな合ってる?」
他のクラスメートが一斉に
「違うわ!お前みたいなぶりっ子と・・・
大事なクラスメートの明野/樹里(ちゃん)を一緒にしないで」
ってな。
「樹里はね、病気で余命宣告されてるの!
だから、学校に来たくても、来れないの!
何も知らないくせに・・・酷いこと言わないで!」
そしたら
「転校生だから・・・」
「転校生だからって何?
転校生だから許されるの?
酷いこといったくせに
私、あなたの事一生許さない」
って。
そしたら、転校生どっか行っちまってよ。
戻ってくることなかった。
ああー。こんな話聞いたら、学校に行きたくなったよー!
壊れかけな 今に涙し それでも
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。