第8話

ごめんなさい。
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2017/11/04 10:51
私が記憶を取り戻したのは朝だった。
机にはあの、手紙が置いてあり
寝ちゃったのである。

書かなきゃ…朝ごはんを食べる前にそう思い、書いた。
全然可愛らしくもない、女の子ぽくもない、猫の絵が書いてあるメモ帳で。

「こんにちは。お手紙ありがとうございます。
ごめんなさい、クラスメートを全員覚えていないのであなたが誰だかわからないですが、お返事です。
あなたの言っている春輝君と私が思っているあいつが同一人物であるかはわかりませんが、きっと一緒だと思います。
私はあいつとは付き合っていませんし、好きでもないです。
いままでも、これから先も無いと思います。
恋をしないと決めたので。
けれど、あなたがそうゆう気持ちになってしまったのならごめんなさい。
傷つけてしまったのなら謝らせてください。

私はあなたの恋を応援します。」

よし。書き終わった。
丁寧にバックにしまい、下に降りて朝ごはんを食べて。
いつもの通りに登校した。
はずだったが、私の下駄箱に返事を入れなければいけないんだった。
だから、下駄箱にいれて、自分の教室にむかった。

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