〜あなたside〜
そのまま本を選びに行った。
そのまま教室に戻って、私が一人で作成・・・。
なーんてなりませんでしたァざーんねん(笑)
まじの話はこっちなの。
図書室
耳元で急に言われた。
心臓を抉られるような。。
そんな気持ちになってしまった、、、、
なぜこんな気持ちになるのか。その瞬間だけじゃ分からなかった。
秋野くんはあまり乗り気ではなさそうだったけど、楠瀬さんと教室に戻ってくれた。
戻る直前楠瀬さんは私に
そう言って秋野くんと戻っていった。
なんだか心がズキズキした。
嘆くように言った言葉。
誰も聞いていない。
辛い、こんな気持ちになったのなんて初めて。
・・・この気持ちは、、もしかして・・・
誰に聞くわけでもなく、1人で自問自答・・・。
答えはないから自問自答ではないのかな(笑)
早く戻ろう。書き終わらそう・・・。
この気持ちの答えが・・・分かる前に。。
〜陽太side〜
なぐがお昼休みからおかしい。
無駄に愛莉紗といさせようとする。
俺の気持ちを知っているくせに。
愛莉紗のこと、最近分からなくなってきた、、
距離が近い、付き合ってると間違えられると嘘をついて付き合ってると言う。
愛莉紗が変わったのか、俺が変わったのか・・・。
今の俺には分からない。
なぐが作るのになぜ俺に聞くのか・・・。
ここになぐがいてくれれば。
いいやそうじゃない。
俺が早く気持ちを伝えるべきなのかもしれない。
そうすれば、こんな気持ちに、、迷わなくてすむのだから。
そう言って愛莉紗が俺の手を握った。
正確に言えば、腕を組んだ・・・。
こんなのなぐに見られたら・・・。
告白どころじゃなくなってしまう。
俺は離れようと腕をひくが、、、馬鹿な考えだった。
そのまま愛莉紗が俺の方にもたれてきて・・・。
俺が愛莉紗を抱きしめるような体制になってしまった。
丁度俺たちを追いかけてきていたなぐに見られた。
無言で立ちすくみ・・・見た一言目が
パタパタっ
なぐが走っていった。
凄い勘違いをして、、、
呼んでも聞こえないのだろう。。
なぐが戻ってくることはなかった。。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!