第31話

No.31 婚約者
425
2017/11/10 14:21
〜あなたside〜
コンコン
高津 麗莱羽
高津 麗莱羽
陽太くぅん?
ここにいらっしゃいますの?
誰・・・

言葉を伸ばし、甘えた声で呼ぶ女は・・・
秋野 陽太
秋野 陽太
・・・なんで・・・来てんだよ・・・
高津 麗莱羽
高津 麗莱羽
それはぁ、陽太君に会いたかったからですわぁ!
語尾を伸ばし・・・扉越しに陽太くんと話すのは・・・誰なの?
高津 麗莱羽
高津 麗莱羽
入っても宜しくてぇ?今日もお話したいですわぁ
秋野 陽太
秋野 陽太
今は・・・ダメだ。
高津 麗莱羽
高津 麗莱羽
どうしてですのぉ?
秋野 陽太
秋野 陽太
大切な人がいるから。
高津 麗莱羽
高津 麗莱羽
うふふふふ。陽太くん照れてはいけませんよぉ?
私は陽太君のことが好きなのですからね〜
・・・

扉を開けられたら・・・

開けられたら・・・?


何もしてないのに・・・

なにも。ただ、友達としていただけ。


思っているのは私【だけ】



多分扉の向こうの人は・・・陽太君の





婚約者
秋野 陽太
秋野 陽太
俺さ、他に好きな人いるんだけど?
え・・・

いるの・・・


マジ・・・?
















あなたピンチッ!


高津 麗莱羽
高津 麗莱羽
もぅ・・・2人でお話したいですぅ〜。
開けますよぉ?
秋野 陽太
秋野 陽太
おいっ・・・
陽太君が止めた時には・・・遅かった。

ガチャッという音と共に入ってきたのは、





とても可愛らしい、女の子でした・・・
高津 麗莱羽
高津 麗莱羽
陽太君。あいたかったんですよぉ?
そう言って陽太君に近づく女の子。

その瞬間、私は自分がどういう状況にあるのかよく分からなかった・・・
秋野 陽太
秋野 陽太
・・・俺の・・・俺の・・・大切な人
高津 麗莱羽
高津 麗莱羽
その女が?
秋野 陽太
秋野 陽太
あぁ。
高津 麗莱羽
高津 麗莱羽
麗莱羽の方が可愛いですよぉ?
分かってますよ!
高津 麗莱羽
高津 麗莱羽
・・・名前は?
あなた

凪崎 あなた・・・です。

高津 麗莱羽
高津 麗莱羽
凪崎さん・・・。
私は、高津 麗莱羽。陽太君の正式な婚約者よ。

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