〜あなたside〜
あれ・・・ここどこだろ・・・
見慣れない部屋で、聞きなれない音。
初めて嗅いだような臭い。
あぁ、ここは・・・
あれ?でも何でここにいるんだろう。
昨日・・・家に帰って・・・そのまま寝て・・・
起きたらここ
わけわからん。
もしかして・・・また・・・また、なったの?
治ったはずの心臓は・・・治ってなかったの・・・?
あらら・・・私・・・死ぬのか・・・な・・・
静かに・・・私に声をかけたのは、お母さんだった。、
・・・
悲しいけど、悲しくない。
泣くほど辛いわけじゃない。
死が怖いわけでもない。
だから、私の返事は素っ気なくなった。
何言ってるんだこの人は・・・
ほんとうに、これはほんとうに思ってる気持ち。
ありがとう。
そして、、ごめん。
そばにいれなくて、お母さんより先になくなることになって・・・
お母さんも笑顔で私に返してくれた。
それから、数時間そのまま二人で話し込んで・・・
お別れをした。
きっと、私が死ぬまでいると、余計に悲しくなるから・・・
ありったけの笑顔と、本心で、お母さんを見送るよ・・・
涙ぐんで・・・泣きそうで・・・
そんな表情のお母さんは・・・
お母さんは・・・家に帰った・・・
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。