第38話

最終話 秋霖
467
2017/11/14 14:46
〜陽太side〜
俺は、あなたの部屋のテーブルの上でノートを開いた。

中は・・・diaryと書いてあった。





diary
【秋霖】
陽太君へ。


あなたがこれを読んでいる頃、私は・・・そっちの世界には、いないのでしょうね。


このノートは、【秋霖】という題名の私の気持ちを書いた小説(日記)のようなもの。



あなたへの気持ちを書いたから、最後まで、ちゃーんとよんでね!
急だけど、私は陽太君の婚約者と初めてあった日。

帰ってから・・・気づけば、病院でした。


母から、言われたのは、余命一週間ということ、


だから、このノートに陽太君への気持ちを書いたよ。
ありがとう。


短い間だったけど、そばにいてくれてありがとう。

私を呼んでくれてありがとう。

大切な人と言ってくれてありがとう。

あの日、一緒に帰ろうと言ってくれてありがとう。
そんな陽太君が私は好きだったよ。
秋霖。

この題名の意味はね。

雨が響いていますね。

って言う言葉を秋野くんの秋の雨ってことで、


秋霖になったんだ。


意味は・・・あなたの事が好きでした。



私は陽太くんのことが好きだった。

これからも変わらずに好き。

だから約束をしてほしい。




嬉しいこと、楽しいことがある度私のことを思い出してね。

心の隅っこでいいから、私を置いていて

恩着せがましいかもだけど、私はあなたに忘れて欲しくはないよ。


大好きだから。



幸せになって下さいね。



約束だぞ!!






あと、最後まで1方的でごめんね。





大好きです!ありがとう!




















俺は・・・涙が止まらなかった。



こんなに・・・両思いだったのに・・・


伝えられなかった思いは・・・




こんなに辛いのか・・・





俺も、俺も、
秋野 陽太
秋野 陽太
あなたのことが好きだよ。
忘れない。約束守るからな。
今までありがとう。


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