断っても断っても告白してくるこいつは松島聡。
私よりちっちゃくて、女々しくて、女子とばっかり遊んでる癖に私に告白してくる不思議なやつ。
そう言って、私は教室に戻る。
教室に帰ると、親友の愛美がおかえり~と迎えてくれた。
私の言う好きな人は、バスケ部のエース・平野紫耀
もちろん、女子からの絶大な人気を誇る。
なるほど。
愛美は振り向かずに走っていく。
ー放課後ー
愛美は5時に教室で待ち合わせってことだけを伝えて、帰ってしまった。
告白なんて人生初の私。
ガラッ
教室のドアが開いて、紫耀くんが入ってくる。
告白って、こんな緊張するんだ。
告白って、こんな勇気いるんだ。
告白って、こんな気持ちでするんだ。
"好き"のたった2文字なのに。
聡は、こんなに勇気のいることを、何度も何度も言ってくれてたんだ。
なんで、、
気づかなかった。
私は、聡に追い付くために、ひたすら走って行った。
すると、靴を履き替えている聡の姿がみえた。
聡が驚いて振り向く
聡がはぐらかすように言う
聡があまりにも真面目な顔で問いただしてくるから、私はだんだん面白くなってきてしまった
最高の笑顔で言ってきた聡に応えるように、私も最高の笑顔を向ける。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。