ー その日の夜 ー
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新しいメッセージがあります。
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あなた(誰だろう...)
開いてみると....
マリウスからだった。
私は迷わず返信する
すると、すぐに返事がきた
そんなこんなで明日も勉強会をすることになり、この状況がずっと続いた。
ー テスト1週間前 ー
陽花「ねえあなた」
あなた「なに?ぱる」
陽花「彼氏でもできたの?」
あなた「ゴホッゴホッ」
陽花「あ、ごめん、大丈夫?」
ぱるからの唐突な問いに、お昼ご飯の卵焼きを私はのどに詰まらせてしまった。
あなた「な、なんで!?」
陽花「最近やたら嬉しそうにしてるし、勉強会しよって言っても断られるし、それに」
あなた「それに?」
陽花「私、見ちゃったんだよね~(ニヤ」
あなた「なにを?」
陽花「あなたが他校のイケメンと、嬉しそうに図書館入ってくところ♡」
....見られてたのか。
陽花「あのイケメンなによ~!親友の癖に隠し事なんて!」
あなた「別に隠してたつもりはないんだけど」
陽花「それで?やっぱり彼氏なの?」
ぱるは興味津々と言うように聞いてくる。
あなた「ただの友達だよ。かくかくしかじかで...」
私は今までのことをぱるに話した。
陽花「ふーん、じゃあ、ほんとに勉強仲間ってわけだ」
あなた「そゆこと。」
陽花「なーんだ、面白くないっ」
あなた「ぱるが聞いたんでしょー!!笑」
陽花「あれっ?そうだったっけ?」
あなた「もう!」
陽花「はぶてないの♡」
陽花「じゃあ、もしかして今日も勉強会?」
あなた「うん、ごめんね?」
陽花「いーの♡あなたがその彼ゲットしたいってゆーなら、勉強会のひとつやふたつ!」
あなた「やれやれ...」
ー 図書館 ー
あなた「ごめん!待った?」
マリウス「ううん!大丈夫だよ!」
そうしていつものように2時間くらい勉強したあと、いつものようにカフェへ向かい、いつものようにコーヒーを飲んで2人で駅へ向かった。
ー 帰り道 ー
いつものように笑いながら帰っていると、マリウスがふと真面目な表情で私を見てきた。
マリウス「ねぇ、あなた」
あなた「んー?」
マリウス「あなたってさ、好きな人いるの?」
あなた「ぅえ!?」
唐突な質問に驚く。
あなた(いや、私の好きな人って、あなたなんですけどーー!)
どう答えれば良いのか分からず、取り合えず答えておく。
あなた「い、いるよ、、」
マリウス「誰?」
あなた「なんで急にそんなこと聞くの、、?」
マリウスが少し黙る。
マリウス「あなたのことが好きだから」
あなた「え、、?」
マリウス「もしよかったら、付き合ってください」
あなた「....!」
マリウス「...なんて、好きな人いるんだよね?ごめん、忘れて?」
あなた「忘れないよ」
マリウス「え?」
あなた「だって、私も、マリウスが好きだもんっ!」
マリウスが固まる。
マリウス「え、え?ほんとに?」
あなた「なんで嘘つかなきゃいけないのよっ!笑」
マリウス「そうだね笑」
あなた「てことで、よろしくお願いします」
マリウス「はい!」
そうして、私はマリウスから差し出された手を握って、再び駅へ向かいましたとさ♪
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。