キーンコーンカーンコーン───
学級委員:気を付け、礼。
全:ありがとーざいましたー。
はぁ。。数学終わっちゃった。
りき:あなた!
あなた:なにー?
りき:今日、朝川の反対側にいたよね?
あなた:え?あ、あれりきだったのか!
入学してから毎朝、川沿いを歩いていると平行して反対側を歩いている男子2人がいる。
あれ、りきだったんだぁ
りき:俺、明日から手振るわ!
あなた:まじ?
りき:え?だめ?
あなた:だめって訳じゃないけど…
りき:じゃあいいよね!
あなた:んーお、おっけぃ…!
次の日から川を挟んで向こう側のりきに毎朝、手を振るようになった。
あなた:うわ、緊張したー。なんで手振るだけで緊張してんのーーー
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。