第18話

Chapter 18
1,979
2017/12/03 13:26
先生「じゃあ今日のHRはここまでー。あ、その前に転校生を1人紹介するぞ。」

途端に教室内が騒ついた。

まぁそりゃ騒つくよね。こんな中途半端な時期に転校してくるなんて。

先生「おーい、加賀美。入っていいぞー。」

弓月「失礼します。」

「「「キャーッ!!!!」」」

「⁉︎」

クラスの女子何人かが悲鳴をあげた。

いや、悲鳴じゃない。黄色い声と言うやつだ。

女子1「なにあの人、ちょーかっこいい!」

女子2「めっちゃタイプ!」

女子3「一目惚れってこう言うことなんだ…」

何人かの女子が色んなことを言っている。

まぁ、弓月くんはモテるよね。

イケメンだし。

弓月「今日からここに転校することになった、加賀美弓月です。宜しくお願いします。」

「「「「キャーッ!!!!!」」」」

今度は何事⁉︎

女子2「声めっちゃイケボ!」

女子4「やばい、かっこよすぎ…」

あー…声か。

ただの自己紹介なのに、これだけで弓月くんの虜になった人はクラスの女子の半数を超えていた。

何この人。凄い。

先生「はい、静かにしろー。んじゃ、そういうことでみんな仲良くしろよー?」

「「「「「「はーい♪」」」」」」

クラスの女子の声が揃う。

ユニゾンやぁ…←←

先生「じゃあ…加賀美、お前は九ノ瀬の隣に座れ。」

九ノ瀬…って、私⁉︎

たしかに私の隣は空いている。

席1番後ろだし。

でも、隣って!

先生は新しい机を私の隣に用意している。

女子の何人かは「ずるーい」だの「いいなー」だの羨ましいという顔で見てくる。

弓月「お前の隣か。」

弓月くんが席に着いて言う。

「し、しょうがないじゃん!ここ空いてたんだし!」

弓月「お前は俺の隣嫌なのか?」


「…嫌じゃないけど…」

嘘。正直めっちゃ嬉しい。

弓月「ならいいだろ。じゃ、宜しくな。あなた。」


間近で名前を呼ばれて…


…これから毎日ドキドキが止まらないだろう。

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