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2021/05/16

第32話

NOT SUNNY 32day
重岡side

あなたが早退して 小瀧も早退して

そんな日もあったなって過去を思い出している

1週間後の俺。

あれからあなたは学校には登校
出来なかったけれど毎日連絡を取り合った。

最初は滅茶苦茶謝られたけど
別に大丈夫やでって送ったら
ちょっとだけ謝ってくるのは収まった。

そんな日々が続いた今日。

久しぶりにあなたが学校に来る。

昨日の夜から連絡があって
俺は嬉しくて小瀧と一緒に学校に行こうと
誘えばOKとスタンプが送られてきた。


















ほんで今は小瀧と一緒にあなたの家の前で
あなたを待っている。

朝は眩しいくらいに晴れているのに
なんかこれから雨降るらしいと
天気予報士が言ってて俺も慌てて
長傘を親から貰ったくらい。



風、気持ちいいな

なんて思っていた時
あなた

………おはよう。

小瀧望
小瀧望
おぅ、おはよう!
重岡大毅
重岡大毅
おはよう。
大きなドアを開けて俺らの所にあなたが来た。

1週間ぶりのあなた。
あなた

……しげちゃん、ごめんね。

重岡大毅
重岡大毅
だから笑
大丈夫やって。
しゃあないって。
あなた

……酷いこと、しちゃった。

重岡大毅
重岡大毅
してへんよ。大丈夫。
何も悪いことしてへんから。
…もぉ〜、行こう!
小瀧望
小瀧望
…あ、あなた。
先を歩いていた小瀧が俺らの方を振り返れば
スタスタと俺らのの方まで歩いて
小瀧はそのままあなたの目の前で止まった。
小瀧望
小瀧望
今日雨降るんやって。
ほい、これ。
どうせ持ってへんやろって思ったから
あなた用に折りたたみ傘
持ってきててん。
それ持っとき?
行こ〜!しげ。
重岡大毅
重岡大毅
お、おう。
小瀧があなたに渡した傘は
男もんって感じの真っ黒の折りたたみ傘。

洒落たことするな、なんて思っていたら
意外と早く降り出した雨。
小瀧望
小瀧望
うわぁ、降ってきたな笑笑
重岡大毅
重岡大毅
ほんまな笑
俺らはそれぞれ持ってた長傘を差そうとした時
あなた

……のんちゃん、しげちゃん。

後ろにいたあなたが俺らの名前を呼んだ。
俺らも直ぐに振り返えれば
傘を差さずに立っているあなたが居た。
小瀧望
小瀧望
風邪ひくで?あなた。
重岡大毅
重岡大毅
ほんま。
傘差し?
あなた

……私、しげちゃんとも
のんちゃんとも付き合わないよ。
私は今のまま…
この関係が大好き。
……だからっ。

その次の言葉を探そうとしてるあなた。



ってか
まだ告白するなって言ったやんけ、俺。
重岡大毅
重岡大毅
……小瀧、先に学校行っとって。
ちょっとあなた借りるわ。
小瀧望
小瀧望
………え?
重岡大毅
重岡大毅
ええから。
……あなた行くで。
俺はスタスタと歩きながら
あなたの腕を優しく引っ張って
雨に濡れないように傘に入れながら
すぐ近くの公園まで連れて行った。














あなた

っ、ちょっと!ねぇ!しげちゃん!
何?

公園の細道に来た時に
あなたが俺の腕を振り払って
俺の前に立った。



多分、今言わないと

あなたもあなたで後悔すると思うから。
重岡大毅
重岡大毅
…あなたは俺のことが好きや。
でもそれは友達としてやろ?
あなた

………しげちゃん。

重岡大毅
重岡大毅
お前がな……
ホンマに恋してるの誰や?
あなた

………しげちゃっ。

ちょっとだけより距離を詰める。
そして優しくあなたの頭を撫でながら

俺の思いをぶつけた。
重岡大毅
重岡大毅
…奪えるものだったら奪いたかったよ。
あなた

…………っ。

重岡大毅
重岡大毅
…でもな?
あなたとの関係を取り戻すために
1番苦しんだんアイツやろ?
…気ぃ使って迷うなよ!
………………アイツも、愛してる。
ちょっと言いすぎたかなって思ったら
案の定ちょっと泣きそうになってるあなた。


俺は傘を持ってる手を変えて
ポケットからあなたのバレッタを出して
あなたの目の前に出せば
あなたはそれを受け取った。
重岡大毅
重岡大毅
懐かしいな?
そのバレッタ。
……でもな?あなた。
俺思うんよ。
今のあなたには
そのバレッタ必要ないなって。
あなた

……しげちゃん。

重岡大毅
重岡大毅
もう十分。
十分あなたは可愛ええよ。
十分小瀧のタイプな女性や。
そのバレッタがなくても
あなたは………。
…もうこの先は言わんでも
分かるやろ?
…分かってくれ。頼むから。
あなた

………しげちゃん。

重岡大毅
重岡大毅
……今のあなたには
そのバレッタ必要ないから。
そう言ってまた俺はあなたからバレッタを
奪ってポケットに仕舞った。
あなた

………しげちゃん。

重岡大毅
重岡大毅
……ふっ。
なぁ、あなた。
あなた

……なに?

重岡大毅
重岡大毅
乗り遅れたり、乗りそびれたりしたら
あかんからな?
俺怒るからな?
……幸せ行きの終点電車はよ乗ってき?
あなた

……なに、それ?

俺らを心配したのか
真っ黒い傘を差した小瀧がこっちに来るのが
見えた。


……あと少し。
重岡大毅
重岡大毅
しげちゃんが運転手の
かっこええ電車や。
安心せぇ。必ず安全運転やから笑
……未来行き経由幸せ行き。
………ええやろ?
そう言って小瀧の方を指させば
あなたも俺が言った意味が分かったらしく
あなたの目から綺麗な涙が溢れた。
あなた

……ありがとう、しげちゃん。

重岡大毅
重岡大毅
……その傘あれやな?
男もんって感じやな。
……こっち使ってき?
赤色やから女の子が使っても
問題ないから。
この傘借りるで?
あなたの使わずずっと持っていた傘を
奪って長傘を代わりに渡した。
重岡大毅
重岡大毅
……先に学校に行っとくから
2人で来てや?
あなた

………うん。

ちょっと強く降り出した雨。

俺は傘を差さずにスクールバッグで
雨に濡れないように頭に被せ
ここからあまり遠くない改札に向かった。


ガタンゴトンと揺れる電車に乗るための
切符を俺は今日あなたに渡した。


小瀧が乗ってる一緒の電車。


未来行き経由幸せ行き。

俺はその電車の運転手っていう形で
これから2人を支えていきたい。


かっこ悪い、恋のキューピット。

もう出番はないかも知らんけど。

でもしばらくは
アイツらの恋のキューピットらしく

2人を支えたいから
運転手も悪くないな……。


















雨に濡れすぎた俺は
まぁ教室で滅茶苦茶質問された。


逃げてきたように来たトイレ。
手を洗って顔を洗って教室に戻る。

教室に戻ろうとした時
前から来るやたらデカい小瀧を見つけた。

そしてその隣にいる
好きだった奴。

手を繋いで仲良く教室に入っていく2人。
重岡大毅
重岡大毅
………ははっ。………っ、



どうしてこういう時に限って


涙が出るんやろう。



俺は顔を洗うのも面倒くさくて

乱暴に涙を拭って
賑やかな教室に入っていく。
小瀧望
小瀧望
……しげ。
重岡大毅
重岡大毅
……ふっ。
……なぁ、誰か宿題見せてください!!



俺は今日からまた


クラスのチームメイトになってみようかな。


勿論


お前らの恋のキューピットは健全で。