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第1話

殺意
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2017/10/19 12:53
私の名前は、佐藤りん。

幼なじみの永沢れん。

私達はずっと一緒だった。

キーンコーンかーンコーン。

小学一年の春。私達は出会った。

実は私の親、虐待をよくする両親だった。

「あんたなんかねー。うまれてこなきゃよかったのよ!」

お酒のにおいがプンプンする。

「お母さん・・・」

パッシ!

「あんたさえいなければ・・・」

生まれてくる意味。それは私の奴隷になること。

そう母親に言われてきた。

「転校してきた、永沢れんです」

「佐藤さん」

「はい」

学校を案内することになった。

「ここが図書室」

「なあ。おまえ殺したい奴はいるか?」

「え?なんで?」

「俺は、両親を殺したい。」

「え・・・」

「俺の父ちゃん浮気してんだよ。腹が立つ」

「・・・」

「おまえは?いるか?」

「殺したい人間」そう聞かれると、両親と答えたくなる。

「殺したあとは?どうするの?」

「バラバラにして海に捨てる」

「へえー」

「手伝ってくれねえ?」

「え?私?」

「ああ。二人でチーム組まねえか?」

「え・・・」

「俺が守っていく。どんな事があっても」

私達はチームを作った。

私は母親を殺す殺意が目覚めた・・・。

その日は8月10日だった。

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