花羽と勇輝が別れてから、私達は5人で遊ばなくなった。
だけど、私と山口と隼汰と勇輝はいつもと変わらなかった。
花羽を誘っても、勇輝が居るなら行かない。と言われてしまった。
他の男友達も交えて、10人くらいで遊ぶことだって多々あった。
それもそれで楽しかったし、山口は相変わらず優しく接してくれて、充実しているように思えた。
私は花羽と学校でよく話すので、仲は良かった。
花羽と勇輝は、お互い避けあっている。
私は、復縁して欲しいとはあまり思わなかった。
けど、前のように、また、5人で遊びたかった。
私は、山口と隼汰に相談した。
私は、花羽にLINEした。
その時、山口からLINEが来た。
よし。これで私が仲直りさせれば、また、5人で遊べる。
〜次の日の放課後〜
私は、集合時間の5分前に到着した。
みんな、まだ来ていなかった。
最初に着いたのは、花羽だった。
その次に、勇輝が来た。
意外とあっさり元のように喋っている2人をみて、遅れてきた隼汰と山口は驚いていた。
私も同じだ。だって、私が何もしなくても、勇輝ほいつものテンションで花羽に喋りかけていたのだから。
ただ違うのは、もう、2人は恋人じゃないと言うこと。
その日の夜も、花羽からLINEが来た。
とってもはやい仲直りだったな。
お互い避けていたのは2日間だけ。
もし、この時もっと時間が空いてたら、今のように仲良しでいれなかったかもしれない。
良かったな。
そういえば、私と山口の事、全然話せてなかったですね☺️
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。