私はとても驚いていた。
だって、勇輝は私と山口が付き合っているのを知っていたのだから。
でも、「また元通りに遊べるならいいか!」と思った。
次の日から、また元通り遊んだ。
私達には、雨が降っても関係無かった。
雨が降っても楽しかったからだ。
みんなで一緒にいれることが、とても幸せで、とても嬉しかった。
こんな毎日が続き、あっという間に5年生が終わった。
終業式が終わり、春休みのある日。
私と勇輝と山口の3人で遊んだ。すると、勇輝が
そして、7時になるまで鬼ごっこをしていた。
私達は、2人っきりだった。
そんなやり取りをしていると、勇輝がこっちに来た。
そう言って、勇輝は遠くへ走っていった。
私は、恥ずかしくて彼をみることが出来なかった。
私は、恐る恐る、目を閉じた。
私は、静かに頷いた。
彼は、ゆっくり顔を近づけてきた。
そして、彼の唇と私の唇が触れた。
初キスだった。付き合って1年で初キスか…笑
ゆっくりと顔を離して、
そこに、勇輝が来て
山口が勇輝に内容を話した。そして、キスをしたことも。
なんて言われたから、とても恥ずかしかった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。