この時期になるといつも思い出す。
なにをって?笑 まるで桜のような彼女のことだよ。
きっと最初で最後の俺の恋。
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都大会が近く、早朝から学校に来て朝練。早弁して昼練。放課後最終下校ギリギリまでの部活を繰り返していた高1の 秋のこと。俺はサッカー部の中で自分で言うのもなんだが群を抜いてサッカーが上手かった。その分期待も大きく、チームのリーダーとして練習に励んでいた。
まあ、サッカーは大好きだし、仲間もさいっこーだから全然苦痛じゃなかったけどな?
なにより女子達の声援でモチベ上がるのよ。w
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朝練のため毎朝、朝礼の2時間も前に学校へ来ていたからもちろん教室には誰もいないし、
電気もついていない。周囲のクラスのサッカー部のやつが来てるくらいだ。うちのクラスには何故かサッカー部が俺1人しかいない笑
だが、ある日の朝
普段通りに学校へ来たんだけどいつも電気のついていないうちのクラスにぽつんと人影が見えた。
誰だろう?先生かな、?
靴を履き替え教室へ入ると…
ガラガラ…(( ドアの音
クラスの女子の人気者加藤さんだった。
2人きりで話したことなんて一度もない…
突然、教室に女のコと2人きりなんて妙に緊張した。
普段ちょっとチャラチャラしてて、
活発な雰囲気なのに意外だな ~ なんて思ってると…
なんてことないセリフから始まって、
他愛も会話で笑いあった。笑
この時俺はもうすでに、あなたちゃんに恋をしていたのかもしれない…
僕にとってはこの場所、この景色、匂い、君の笑顔、君の声、なにもかも目に映ったもの聞こえたもの 全部忘れられない、いやきっと一生忘れられない宝物。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。