俺は父さんの運転でデカパンの所に向かう昔にみたいに歩いて行けないからだ
父さんにお礼と迎えの時間を言って
デカパンの所の病院に、入る
俺らのために設備を新しくし、看護師を雇った
もう立派な病院になっている
一人一人検査している間に、
俺はトド松の所に向かう
トド松の病室で、看護師がワタワタしてた
思わず、看護師さんの襟を持って、
熱くなっていた
何やってんだ俺…椅子に越し掛けてはぁ…とため息をついたガラス腰には点滴や呼吸器など
の管がたくさん繋がっていたトド松が眠っていた
ガラスに手を当てていたら胸が熱くなった
やってしまった何も罪の無い兄弟達に八つ当たりを…
屋上の吹き抜けで、缶ジュースを飲みながら景色を見ていた
馬鹿だな…俺なんて馬鹿なんだろう兄弟達が
、苦しんでいるのに俺は何やってるんだろう
目からは涙溢れていた、悲しい気持ちと苦しい気持ちがこみ上げて、もう泣くしかなかった
その頃病室では
何かを感じ取ったようにカラ松は、
上の階へと行った
チョロ松はおそ松の肩をポンッと叩いてため息をついてこう言った
チョロ松はどこか悲しげな顔をしていた
夏の日の暑い午後の病院だった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。