それから一週間。
私はいつも先生と一緒に放課後勉強していた。
「今日授業わかった?」
「う・・・うん♪」
「本当?」
頭を撫でられた。
ドキン・・・。
「ごめん。明日会議あるから勉強できないかも」
勉強が終わって明日の打ち合わせ♪
「そっか・・・」
「ごめんな」
「ううん♪大丈夫!」
ポタポタ・・・。
雨が振りだした。
先生が教室を出るのと同時に携帯がなった。
ピロン♪
~体育館~
私はテニス部!
谷原先生が顧問だから入部した。
今日は雨だから体育館でする事になった。
ポーン!ポーン!
れんとれなは三年生に混じって試合をしていた。
二人はなんでもできるから。
私は、先輩にテニスのルールを教えてもらっていた。
「集合!」
部長の掛け声でみんな集まった。
谷原先生が前に立った。
「今日は雨だから早めに終わります。背一杯頑張ってください」
「はい!」
~18:00~
部活が終わって私は一人で片付けをしていた。
谷原先生と放課後勉強してたから女子に目をつけられていた。
「はあー・・・」
バッチ!誰かに電気を消された。
「キャー(;o;)」
電気が切れた。
「え?うそ!どうして?」
暗いのは嫌い。
「誰か・・・」
キーとドアが空いた・・・。
「佐藤?」
谷原先生の声?
「先生・・・?」
「どこにいる?」
「ここ・・・」
怖くて涙が出てきた。
ポロ・・・ポロ・・・。
「先生・・・?」
黒い影が前に来た。思わず抱きついた。
ポロ・・・ポロ・・・。
「もう大丈夫だから」
先生は私を抱き締めた。
ドキン・・ドキン・・。
電気がついた。
グス・・・グス・・・。
離れた。
「大丈夫か?」
「うん・・・」
先生に抱き締められた瞬間。やさしい匂いがした。
「送っていくから」
先生・・・。優しくしてもらったり、抱き締めてもらえるんだから期待してもいいよね?
先生の車に乗った。
ハックシュン!
上着を着せてもらった。
「あ・・・ありがとう」
「ああ」
家についたのは19;00だった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。