ピピピ・・・。
聞いた事ない目覚ましの音で目を覚ました。
「ん・・寒い・・・」
ハックシュン!
先生のくしゃみ・・・?
(そっか。昨日先生の家に泊まったんだ)
もちろん!なにもなかったのは当たり前♪
「おはよ」
「お・・・おはよ。先生」
布団にくるまった。
~優介の家~
優介の家は優の実家だった。
学校から三駅離れた所だった。
「母さん。俺好きなやつできた♪」
実は今、優の母親と優介の母親は一緒に住むことになったらしい。
「えー。どんな子?」
「うーん・・今度連れてくるよ」
「本当?」
「ああ」
俺は家を出て叔父さんの所へ。
先生の家では朝御飯を食べていた。
パック♪
「どう?美味しい?」
私の手料理♪
チーズ入りの卵焼きとソーセージとご飯♪
みそ汁は作れなかった。
「ああ。めっちゃうまい」
「本当?よかったー」
ポンポン。っと優しく頭を撫でれれた。
「良くできたな」
「えっへん♪」
昨日は先生に告白されて付き合うことになって。
いろいろな事がありすぎて疲れたなー。
でも先生ともっと一緒にいたい。
「先生・・」
玄関先で先生の袖を引っ張った。
「ギューして?」
先生は黙って抱き締めてくれた。
「これでいい?」
「うん♪」
先生の家を出た。
先生の車に乗った。
「明日から試験週間だな」
「うん・・。あんまり会えなくなるね」
明日から試験週間。
先生たちはテスト作りに専念する。
私たちは私たちで毎日補充授業がある。
「先生に会えなくなるのは寂しいな」
「テストが終わったらデートしようか」
「うん♪」
ここから全てが始まった・・・。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。