幸せが地獄へと落ちるのは、一瞬だった。
蒼汰の言っていることが理解できなかった、
・・・・・
(別れる…⁈)
うち何か悪いことしたのかな…、
蒼汰の言葉はいつもと違った
普段丸や絵文字を使わない蒼汰だけど、
この日の言葉は
どれだけ本気に考えたのかがよく分かった。
こんなこと聞くなんて、
うちって本当バカ。
蒼汰と付き合ってるのに
直人のことが気になってるなんて。
そんなことをしている自分が
蒼汰に別れのきっかけを聞くなんて
都合が良すぎる
そうか、
蒼汰はうちのこと好きじゃなかったんだ…
その途端、
涙腺が切れて自分の部屋で泣いた
ご飯も食べずに
部活にもいかずにただ泣いていた。
でも何日か立って、
自分が直人を好きと言う気持ちが
心の中にある事を蒼汰は見抜いて"別れよう"と言ったのかな
だったら、
蒼汰の期待を裏切らないようにしなきゃ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。