4校時のチャイムがなった
いろいろと準備をしていると
羽風「千秋、高峯君来てるよー」
守沢「おう、すまん」
そして、高峯のとこに行く
守沢「翠、来たのか。用事はなんだ?」
高峯「あ、はい。ここじゃちょっとなんで、屋上でいいですか?」
守沢「おう、そうかそうか、わかったぞ!」
そして屋上につくと
高峯「守沢先輩...」
守沢「ん?なんだ?」
高峯「好きでしょ。あなたのこと...」
守沢「...えー!!!」
なんだなんだ!!
いきなりすぎんか!?
なんで分かってるんだ?
顔に出てたのか?!
あれこれと考えていると
高峯「どうなんですか?先輩」
翠が真剣な顔で俺を見る
守沢「...今日、気づいたんだ。あなたのことが好きだって...」
高峯「...はぁ?今日って?え?嘘でしょ?」
守沢「ん?」
高峯「先輩、あなたが好きだって丸分かりですよ?あなたの前だとずっとそわそわしてるし、顔赤くなるし...」
ま、マジか?!
もしかしてあなたも気持ち気づかれてたりして...
高峯「今、あなたに気持ち気づかれてたりしてとか思ったでしょ」
守沢「なっ!?」
高峯「図星かよ...言っときますけど、あなたは、先輩と一緒で超鈍感ですから」
守沢「な、なっ!?」
あなたって鈍感だったんだ
えっと鈍感ってなんだ?
まいいか!
高峯「俺も好きですからあなたのこと...」
守沢「...へ?」
今、なんて...?
あなたが好き?
高峯があなたのこと好き?
高峯「負けませんから...それじゃ」
その言葉を屋上に残すと
高峯は、帰っていった
ドアを閉める音だけ屋上に響き渡った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!