プロデュースが終わり
家に帰ろうとしたときだった
翠君が一緒に帰ろうって行ってきた
もちろんオッケーをした
守沢先輩は、お手洗いから帰ってきて
元の先輩に戻っていた
ていうか、私の勘違いだったんだ
高峯「ダンス凄かったよ」
貴方「ホント!?ありがとー」
高峯「可愛いって言ったこと冗談じゃないからね?」
貴方「へ!?」
なに、いきなり!?
私には、冗談に聞こえるんですけど!
私のどこが可愛いの?
貴方「翠君...眼科いった方がいいよ!」
高峯「はぁ?何言ってんの?あなたはホントに可愛いよ?」
はぁぁ????!!
翠君どっかで頭を打たんじゃないの?
ホント大丈夫?
と、翠君の顔を見た
彼は真剣な目でこっちを見ていた
貴方「ちょっ、ちょっと!やめてよー」
そしたら、手を引かれ
翠君に抱きしめられたら
高峯「もう我慢できないよ...」
貴方「???????」
高峯「あなた...好きだよ...」
翠君は、今にも消えそうな声で
そう私に囁いた
私はわけが分からなくなり
翠君を押して
逃げた
気づいたら、家の前に立っていた
ど、どうしよう
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。