第5話

早乙女流忍者
322
2017/10/25 09:58
音成
布団が敷かれてるよ。ぐっすり寝てるみたいだ。
世詩流
武将の妹さん。あなたに何の恨みもありませんが...。これも忍のルールです、せめて安らかに...お命ちょうだい!
あなたが眠っているはずの布団に世詩流の放った手裏剣が突き刺さった。
音成
やった!?
世詩流
いいえ。...手応えがおかしいです。
音成
えっ!?
世詩流
確認、しましょう。
二人は部屋にそろりと入り、布団にかけよる。
音成
布団めくるよ
世詩流
せーの...。
音成、世詩流
えいっ!
二人が布団をめくると...。
音成
こ、これは...丸太!?
世詩流
何ということでしょう!?
真影
ふふふ...。
音成
な!?誰だ?
真影
甘いな。あなたさんはここだ。そう簡単にお命を渡すわけにはいかぬ!
奥のふすまが開くと、真影があなたを守るようにして立っていた。
音成
お前、早乙女流の者だな!?
真影
いかにも。早乙女流一の優等生、クール忍者、真影!
あなたさん、必ずやこの私が守り通してみせますゆえ、ご安心下さい。
あなた

は、はい...。よろしくお願いします...。

あなた

(なんだかこの人...格好いいなあ...。)

音成
こっちだって、「はいそうですか」ってわけにはいかないんだよ!勝負だ真影!
真影
ふっ...残念だが俺は、戦いは好かぬ。ただあなたさんと共にお前らの前から消えるだけだ。...じゃあな。
ボンッ
音成
これは...煙玉っ!?
世詩流
ゲホッ...ああっ!音成、真影とあなたさんが消えています!
音成
逃がすものかあ!行くよ、世詩流!
世詩流
はい!

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