第9話

メアリースーボーイズ
227
2017/10/28 07:42
A也
A也
なあB丸
B丸
B丸
何?A也
A也
A也
俺の姉6人は各メンツ美人すぎる○○の異名を頂いているが、俺につくとしたらなんだと思う
B丸
B丸
そうだねぇ、美人過ぎない変態でいいんじゃない?
A也
A也
死んどけ
B丸
B丸
そうそう、A也はメアリースーって分かる?弟に聞かれたんだけど分からなくてさ
A也
A也
メアリースーか……
A也
A也
仕方ない。この美人すぎる変態青年がメアリースーについて語ってやろう
まず、「メアリースー」というのは

「理想化されたオリジナルキャラクターを比喩した表現」

らしく、Wikipedia先生を参考にして書くと

ファンが集って発売された評論や創作をまとめた雑誌「Menagerie」2号に掲載された、
編集者の一人ポーラ・スミス(Paula Smith)による
『スタートレック(アメリカのSFドラマシリーズ)』の二次創作小説
「A Trekkie's Tale」に登場する
「…艦隊で最年少の大尉であり…年はまだ15歳と半年」
というトンデモハイスペッカーなキャラクターが
「メアリースー」という名前だったことから

上記のようなキャラクターを表現する際の言葉として用いられている。
A也
A也
らしい
B丸
B丸
らしい……なの?
A也
A也
もっと言うと

・敵味方誰からも愛される
・原作キャラクターの遥か上をいく活躍をする
・死ぬ時はものすごい死に方をして悲しまれる

などがメアリーの特徴らしい
B丸
B丸
なんか現実にいたらやばそうだね……
A也
A也
だから別名
思春期以降の女性と向き合おうとしない当時の若者が自らの願望を叶えるために作った、読者が命を吹き込む余地がないキャラクター
A也
A也
とも呼ばれているらしい
B丸
B丸
へ〜
A也
A也
ちなみにヒドインとも言われる場合もある
俺の中ではメアリースー=ヒドインだ
B丸
B丸
毎回思うけどA也って言葉を選ばないよね
ヒドインと呼ばれるものにはメアリー要素の他にも

・元々いるヒロインの役目を横取り

原作ラプンツェルで例えると
薔薇のトゲが刺さって失明した王子の目をラプンツェルの涙ではなく第三者の何らかの処置で治るという状態

夢のラプンツェルしか知らないやつにきちんと解説すると、

あるところにじじばばがいた。
じじばばの近所には「ラプンツェル」という植物を育てている娘を欲しがる魔女がいた。
ばばの方はある日を境に「ラプンツェルを食わせろ」と駄々をこねる。
しかしラプンツェルなんて魔女のとこにしか生えてねえよということで宥めていた。
それでも食いたいと騒ぐばばのためにじじは魔女のラプンツェル畑に不法侵入。
当然のことながらバレ、キレられるじじ。
「ばばが食いたがってんだよー頼むよー」と許しを乞うじじに、だったらということで魔女はある提案をする。

「じゃあラプンツェルあげるからさ、お前んとこに娘が出来あたらあたしに頂戴よ」

普通ならいや無理だとなりそうだが、あろう事かじじはOK。
暫くして娘を授かったじじばばはそれを魔女に奪われ、奪われた娘は「ラプンツェル」という名前に。

塔に幽閉されながら「ラプンツェルー、髪の毛ー」という呼び声で呼ばれ魔女に髪を引っ張られる毎日。
外の世界は怖い。
そう教えられていたラプンツェルは塔の上から美しい歌声を響かせる。
そして、ラプンツェルの歌に釣られてきたのは一国の王子様だった。
最初は警戒していたものの王子の人柄に惹かれラプンツェルは子供も妊娠(これは後でわかる)
魔女の前で会うわけにはいかなかったので密会という形で王子は塔に結構な頻度で通ってた。
けどまあそんなの魔女にはお分かりなわけで。

ラプンツェルは髪の毛を切られ塔を叩き出されることに。
王子はそんなこと知らなかったので普通に来た。そして、降ろされた髪を登る登る。
ここからが魔女のターン。
「いやぁ、まじで凸ってた王子暇すぎ乙でーす!!w」と言わんばかりに髪の毛から手を離す。
当然中に入ってた訳ではない王子。薔薇の棘で両目を負傷、失明で周りが見えず、城にも帰れなくなり森をさまようことに。

一方その頃ラプンツェルといえば、ボロ小屋の中で二人の子供と暮らすシングルマザーになっていた。
塔にいた頃とは比べ物にならない貧しい暮らし。王子とも会えないし、歌で気を紛らわせるしかない。
歌うラプンツェル、そしてその声は奇跡的に王子へ届いたのだ。
微かに聞こえる声に導かれるかの如く王子は向かう。

そして再び再開を果たし、王子も城に帰り、みんな幸せになったとさ。
A也
A也
俺の記憶にあるラプンツェルはあんなだ
B丸
B丸
あれ?涙の要素は?
A也
A也
面倒だから端折った
B丸
B丸
一番大事な部分じゃないの……?!
A也
A也
あーはいはい、わかったよ
A也
A也
怪我した状態で運命的な再会を果たした二人(+子供)
が、王子は目を怪我しておりラプンツェルの姿を捉えることは出来ない。
そのことにショックを受けたラプンツェルは涙を王子の顔に落とす。
そしたらどうだ。暗闇に包まれていた王子の視界は世界を取り戻し、なんやかんやあってみんな幸せ。
A也
A也
これでいいか、メアリースーの話してんのにラプンツェルで半分以上尺持ってかれてんだ
B丸
B丸
勝手に話し始めたのは君だった気がするけどまあいいや
A也
A也
ちなみにどうせ後半に入るから言っとくが、子供は無理やり後半に置き去りにされた表現だ。元々は王子との性交描写があったらしいが、子供に見せられないということでなくなり、結果としていつ出来たか分からない子供二人の表現が置き去りにされている。

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