第11話

メアリースーボーイズ【後編】
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2017/10/28 20:38
A也
A也
あまりにも話のまとまりがなかったのでやり直しだ
B丸
B丸
相変わらずメタいねこの放送は
A也
A也
前回は7割いばら姫の話をして終わった
A也
A也
別にいばら姫の話をしようと思っていたわけではなく、メアリースーというかヒドインの話をしようとしていたはずだ
B丸
B丸
そうだね、無駄な知識披露してた
話を戻すがメアリースーは原作のキャラクターを上回る活躍をしたり、誰からも愛されたりと言った年頃のガキなら涎を垂らして喜びそうな設定の塊だ。
しかしこれらの設定と言うのは元々あったバランスやキャラクターの関係性などにさえ大きな影響を及ぼしかねない。
B丸
B丸
バランスはまだわかるけど…なんでキャラ同士の関係にまで影響が出るのさ
A也
A也
簡単なことだ、中の人という名の"作者"また"カミ"が自分の意思を大きく反映させるからさ
B丸
B丸
それも普通…じゃないの?
A也
A也
原作者であればそれは普通だ。書いてる本人だし、自分の意思を第一に作品を書くのが望ましいだろ
B丸
B丸
じゃあ、二次創作での意志の反映っていうのは?
例えばまたラプンツェルを例に話すとして、

ラプンツェルの主人公=王子

としておき

ヒロイン=ラプンツェル

と置く。

そしてここに第2のヒロイン=メアリースー

とする。

そして設定はそうだな……

A也
A也
メアリースーの基本に則って、"誰からも愛されるような容姿と美しい歌声、聖女のように優しい性格"としておこう。
B丸
B丸
君から発せられているとは思えないほどまともな発言だ……
A也
A也
なんだ。青いつなぎに勇ましい胸筋と胸毛を持った「うほっ……」のあの人が良かった?
B丸
B丸
君、見た目だけは座れば牡丹立てば芍薬歩く姿は百合の花なのにね……どうして言葉を発しちゃうのかな……
A也
A也
まあざっくりと話を作れば
(色んなものを割愛して話を作るとしたら)

 王子はある日、ラプンツェルと同じように塔に幽閉されている少女と出会います。
森に隠されるようにして建てられたその塔に少女におり、メアリースーという名前でした。
ラプンツェルとは比べ物にならないほど美しい歌声と見た目を持つメアリースーに、あろう事か王子は恋心を抱いてしまいます。
そして王子の心は揺れます。
自分の子を身ごもったラプンツェルと、この美しいメアリー。
どちらを取るか、普通であればまあラプンツェルのはずです。
しかし王子は決められないまま二人との密会を繰り返していました。
そして悲劇は起こります。
王子は薔薇の棘が両目に刺さり視力を失ってしまったのです。
森をさまよう王子。望むのは、彼女たちのどちらかとの再会。
願いに願いを重ねながら木の実や果物を食べる毎日の中、奇跡は起こりました。
いつかに聴いたあの美しい歌声が、微かに聞こえてくるではありませんか。
王子は無我夢中で走ります。その時にはラプンツェルの事など頭にはありません。
そして二人は出会えました。
倒れ込む王子を優しく包み込んだメアリーはその痛々しい有り様に驚き、そして涙を流します。
奇跡はまだ続きました。王子の目は光を取り戻したのです。

王子とメアリーは結ばれ、城で仲良く暮らしました。
A也
A也
という具合だろうな
B丸
B丸
最後が強引だけどまあ話しはまとまってるね、けどラプンツェルは?
A也
A也
いないに決まってるだろ?メアリーと王子が結ばれたんだから
A也
A也
メアリーと結ぶ為にラプンツェルには犠牲になって貰いました
B丸
B丸
ぇ、いいの?だってメインはラプンツェルでしょ?
A也
A也
いいんだよ
A也
A也
これが"原作に大きく影響を及ぼす作者の意思"なんだから
元々くっつく相手はいるけど、私はこの子と結ばれたい。

元々いるヒロインが嫌いだし私はこの子が好きだから消す。
そういう気持ちが本来のヒロインの恋路を邪魔する方向に動く。

メアリースーとは「思春期の子供の理想」
であると同時にこうなりたいという願望の「自己投影」から出来るキャラクターだ。
作られたメアリースーは自らの意志に関係なく寝取りキャラにされたり、
作者の嫉妬心や否定したい気持ちからなる改悪によって改造された原作キャラクターにいじめられたりする理不尽なキャラクターでもある。
A也
A也
キャラクターは所詮駒という意見もあるだろうが、キャラクターは作者という神から命をもらった存在でもある
A也
A也
だからこそ少し考えてほしい
このキャラクターはこんな設定(うんめい)で果たして本当に幸せなのか。

どれだけ不幸な星の巡りに位置するキャラクターであってもどこかで幸せだと思える要素がある。

誰もに愛されることは幸せなのか?

男性と変わらない運動神経だからといって混ざって激しいスポーツをすることは有りなのか?

考えてほしいことはたくさんあるが、そこは皆さんに考えてもらおう。
A也
A也
ちなみに「じゃあ図/書/館/戦/争/の笠原は?」とは聞かないでくれ。あれは一応一人しかいないからああなってただけなんだし
B丸
B丸
まあけど、確かにアニメとか小説にはもっと幸せになれないのかなこの人って思う人もいるけど、そういう人は必死でその物語の中で生きてるもんね
A也
A也
才能に満ち溢れていることは確かにいい事だろうが、意味もなく持ってても持て余すだけだし
B丸
B丸
活かしきれなきゃ意味ないよね
A也
A也
そうそう
A也
A也
ということで今回はメアリースーについて語らせてもらったが、どうだっただろう。
B丸
B丸
弟にA也の話してたこと言っておくね、ありがとうA也せんせー
A也
A也
そうだそういう設定で話してたんだった

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