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第1話

私は何度でもはじめましてって言うよ。
私は大学3年生。私には1年の時から想いを寄せてる人がいる。それは、涼介だ。彼はとても親切で、お年寄りをみかけたら声を掛けたり、荷物を運んであげたりしている。それに、皆に優しく接して、クラスでも人気者だ。そんな彼がついに私の彼氏になった。まさか、こんな取り柄の無い自分があの人気者の彼と付き合えるとは思っても見なかった。そして私はこれからとっても幸せなキャンパスライフを過ごすはずだった。でもそんな簡単なものではなかった。
ある日、私は彼とデートを約束していた。朝早起きしていつもより気合を入れて服を選んだ。服も髪型もバッチリ!私は、急いで遅刻しないように家を出た。待ち合わせ場所に行くと、もう既に涼介は着いていた。今日は、朝早くから新幹線に乗って、ディズニーに日帰りで行く予定なので二人で手を繋いで小走りで新幹線に駆け込んだ。その後は、二人で沢山話して、あっという間にディズニーに着いた。ディズニーに着くと、色んな乗り物に乗って、お揃いのストラップを買ったり、たくさん楽しんだ。あっという間に時間が過ぎ、最後になんと、私にサプライズで可愛いリングのネックレスをくれた。私は急で驚いたけど、それよりも嬉しさのほうが何倍も大きかった。涼介が私の髪をかき分けて首に付けてくれた。そして、私を見て
「似合ってるよ、可愛いね!」
と優しい笑顔で言ってくれた。私は嬉しかった。そう、この何分か後に悲惨な事が起きるとは知らずに、、。
私と涼介は行きは新幹線で行ったから、時間はかかるけど帰りはバスで帰ることにした。私と涼介は朝からディズニーに行って疲れていたのかだんだん眠くなってきていつの間にかバスの中で寝てしまっていた。すると、急にキキーッ‼と急ブレーキがかかる音がして、危ない!と思った瞬間にはもう手遅れで、バスが傾いて道路に倒れて、道路とバスがガガーッと擦れる音がした。摩擦で火花も散っていた。私は、そこからだんだんと記憶が薄れていった。気を失ったのだ。目が覚めると、目の前には知らない天井があった。あたりを見渡すと、看護師さんが私に気づいて
「あっ!目が覚めましたか?ちょっと待っててください。今すぐ、お医者を呼んできますから」と言われて部屋を出ていった。どうやら、私は意識を失って、病院に運ばれたそうだった。少しすると、お医者さんが来て
「体調はどうですか?あなたは軽傷だったので大丈夫だと思いますが一応、念のために脳の検査をしましたが異常はありませんでした。でも3日間は入院して様子をみるので何かあれば直ぐにナースコールを押して呼んで下さいね」
そう言って病室を出ようとしたので、私は急いでお医者を引き止めて、涼介のことを聞いた。
するとお医者さんの口からとんでもない事が発せられた。
「涼介くんは、不幸中の幸いで死には至らなかったんだけど、残念ながら記憶喪失になっているとみられます。残念ですが、彼は完全に記憶が戻るとは言えないですし、母親のことも忘れているぐらいなので、相当ショックを受けたようです。」
と言って私に申し訳なさそうにしながら病室を出ていった。私は驚きのあまりにただじっと一点を見つめることしか出来なかった。そして、涙が次々に出てきて、拭いても拭いても止まらなかった。そして、私は涙が枯れるかと思うまで泣き続けた。本当に辛いのは自分じゃなくて、涼介自身だってことぐらい知ってる。それに、困るのも涼介だってことも知ってる。私が泣いたら、誰が涼介を励ますの?ってなることも知ってる。一番泣いたらいけないのは私だってことも知ってる。なのに、なのに、辛くてやりきれない思いで胸が一杯で苦しかった。あのとき私にサプライズでくれたネックレスのことも忘れてるのかな?そう思うと、また胸が締め付けられる思いで一杯になった。そして、ただネックレスを握りしめることしか出来なかった。
でも、ここで私がいつまでも泣いていたら、涼介はいったいどうなるの?私は自分にそう言い聞かせて必死に涙をこらえて、涼介のいる病室に向かった。いざ、涼介のいる病室の前にくると、また涙が出そうになったけど、深呼吸をして気持ちを落ち着かせて、ゆっくりとドアを開けた。涼介は私に気づいていないのか、窓の外をじっと見ていた。私は恐る恐る涼介に話しかけると、涼介は誰?っとでも言うかのような顔をして私をじっと見つめ返した。私は、やっぱりと少し、いやだいぶ悲しくなったが涼介に私と涼介が恋人関係であるということ、私と涼介は今日デートでディズニーに行っていて帰りのバスで事故にあってしまったということ、私と涼介の今までの思い出、私の知っている涼介は優しくて、頼もしくて、みんなから好かれていて、お年寄りにも親切だったということ、など私の知っている全てを一つ一つできるだけ丁寧に説明した。涼介は、涼介から見ると私はどこかの知らない人と同じ感じなのに、ただ黙ってうんうんと頷いて私の話を最後まで聞いてくれた。そこは、以前の涼介と変わらなく優しいところだなとちょっと嬉しかった。私は、それから毎日毎日、涼介のところに行ってはたくさんお喋りをして、徐々に以前ほどは仲は良くないが、少しずつ確実にお互い打ち解けられるようになってきた。
そんなある日、私はお医者さんに呼び出されて、またも悲しいことを告げられた。それは涼介の記憶は記憶喪失だけでは終わらず、たとえ記憶が戻ったとしても、たった一ヶ月でまた記憶が無くなるということだった。つまり、やっと打ち解けられる関係になった涼介との関係もあと一ヶ月ほどすればまた砂のように簡単にとけてしまう。そう、また涼介にとって私は見知らぬ関係になってしまうことを意味していた。私は何で涼介だけがこんな思いをしなきゃいけないの?何で?何で?何で、、、。私は、もう心が折れる寸前だった。でも、お医者さんが私に
「君が辛いのはよくわかる。でも、一番辛いのは涼介くん自身だから、涼介くんの彼女である君が泣いていたら、誰が涼介くんを支えていくの?涼介くんには君が必要なんだよ。」
と言って肩を優しくポンポンとたたいてくれた。それから私は、もう泣かないと決めた。たとえ、この後どんな辛いことが待ち受けていたとしても、記憶が一ヶ月しかもたないとしても。私は、前を向いて涼介と歩き続ける、そう決めた。そして、ちょうど一ヶ月経つ前の日の夜、私は涼介と約束した。
「私は、涼介がどんだけ嫌がろうとしても、私を嫌いになっても必ず毎回一ヶ月の始めには涼介に笑顔で、はじめまして!私と友達になってください!って言うから。それで、今話してる内容を毎回一ヶ月の終わりに約束するから。」
と。
そして、次の日私は元気よく涼介のところに行って、笑顔で
「はじめまして!私と友達になってください!」
と言った。涼介は昨日までの記憶を忘れているからキョトンとしていたが私はそんなことは気にしなかった。なぜなら私の目の前にいる涼介は私の知っている優しくて頼もしくて親切な私の最高の彼氏でもあるから。完結
作・ みゆ

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みゆ
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