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第25話

『なんだかんだで12月』
86
2020/01/06 17:47
『ちょっぴり複雑な関係』

私 天野直美 15歳。
高校1年生の女の子。

前回の続きから…
興味のない方はスルーしてね。




『あれ⁈良…⁈どうしたんだ⁈』

不思議そうな顔…
私は、ビックリしちゃッて…
心臓、止まるかと思った。

だって私…
女子トイレから…
出て来たところだったから…

『か、和也…⁈』
ど、どうしょう…
もぅ、頭の中、パニック…

和也くんも
少し、驚いたみたいで、

『お前、ソコ、女子トイレだぜ⁈』
と、何やら、ニヤリ…

ど、どぅしょう…
こんな時、なんて言えばいいの⁇
トイレを間違えた、なんて…
嘘、通らないよ〜〜

私が、何も言わないでいると…

『お前、トイレで、何やってたの⁇』

へ、えッ、
あんまりパニックを起こしていたので、
こんな台詞を口走ってしまった。
『じ、実はさ、ある娘(コ)に誘われて…
ちょっと、トイレで、
ナ、ナニ、してたんだょ!』
自分で口走ってから、
真っ赤になってしまった…

な、何、言ってるの⁈私…

和也くんは、そんな私の態度を、
どう、取ったのか?
『そっかぁ〜』
って、ひとりで頷いて
納得してる。

丁度その時…
女子トイレの扉が開き…
聖北女子高等学校の学生服に
身を包んだ娘が出て来て…
私と和也くんの目の前を通り過ぎた。

和也くんは
何やら、ニヤニヤして…

『お前も、やるじゃん!』

と、私の脇腹をど突いて来た…

ち、ちょっと…
痛みに顔をしかめながら、
その場は、なんとか無事に
バレずに事無きを得た…

良かった様な、良くない様な、
複雑な気分…
取り敢えずは、バレずに済んで
良かった、って事にしておこう…

『と、ところでさ、
お前、駅なんかで、何してたんだ⁇』
今まで、不思議に思ってた疑問を
聞いてみた。

和也くんはバツ悪そうに…
『じ、実はさ〜ほら、前に話しただろう…
笑顔の可愛い娘…
その娘が良く駅に来るんだょ、
それで、ちょっと、見たくてさぁ〜』

へぇ〜〜
成る程ね。
だから、毎日,駅に来てたんだ…

『でも、ここの所,ずっと見てねぇ〜んだ…』

と,何やら悲しそぅ…

『どうしたのかなぁ〜って,気になって…』

こう言う時…
何て言えば良いのか、わからない…
私が黙っていると…

『良…⁇その紙袋,何⁇』

と,話題を変えられた…。

『え⁈』

ぅわ⁈
ヤバぃ⁈

『ぁ、あーコレ!
コ,コレは,ちょっと、仲間に頼まれもん、
ロッカーに入れるの忘れてた…‼︎』

『そっか〜』

な、何とか誤魔化せた…

『ソレ、ロッカー入れたら
これから…何処か行かねぇ〜?』

『そ、そう、だな…』

あー、
もぅ,ドキドキ。
寿命が縮んじゃいそう〜

それから、私と和也くんは
久しぶりにゲーセンへ行った…
2人で色々なゲームをして
楽しんだ…

和也くん,
いつもより元気がなかった…
きっと…あの娘が見れなくて
落ち込んでいるのかも…
淋しいのかな…
なんて考えてたら…

『なぁ〜良…』

ん⁈
振り向いた私に…

『あの娘…どうして来ないのかなぁ〜?』

と,ふさぎ顔…

やっぱり、元気がなかったのって…
気になってたんだ…
あの娘の事…

私…どう言えば良いのかな…

暫く考えて…
ある事が浮かんだ…

『きっと,アレじゃね〜
今,何処の学校でも、文化祭じゃん。
ソレで,忙しいから…
来れないんじゃないの?』

和也くん
ハッとして…

『そっかぁ〜そ〜だょな〜
今,そーゆー時期だもんなぁ〜
良…サンキューなッ!』
ッて、真面の笑顔…

良かった…
少し元気になったみたい…
『な、何,言ってるんだょ〜…』

真顔で凄んだ顔をした
和也くんは、いきなり私の耳元で…
『この事は、誰にも言うなよ‼︎』

って念を押した…
ぅわっ?顔が近いって…!

いきなりだったから…
狼狽えながら、
『わッ、わかってるって‼︎
そッ,ソレより、俺の事も秘密にしろょ‼︎』
って言ってしまった…。

だって、いきなり耳元で…
ヒソヒソ言うんだもん。
ビックリするじゃない…。

もぅ…
心臓がドキドキ…

和也くんは
そんな私の動揺など気付かず…
『2人の秘密な。』
と、明るく笑った…

いつもの様に、
その夜…
和也くんと別れてから…
コインロッカーへ行って…
紙袋を取って家路に着いた…

あー、今日はドキドキの1日だった…

文化祭で、はじめての経験したし…
和也くんには、バレそうになるし…で、
クタクタ〜〜。

ソレよりも、どぅしょう…

和也くん、あの調子だと、
毎日、駅まで来てそうだし…
そうなると駅のトイレで、
変身出来なくなっちゃう…

困ったなぁ〜

何処か、駅の近くで
コインロッカーとトイレ…探さなきゃ…

他に無いかなぁ〜

ぅ…ん、どぅしょう…?

結局、駅の近くで
コインロッカーがある場所なんて
全然見つからなくて…
私は仕方無く、いつもの様に、
駅での変身を続けた…

もちろん、和也くんを見張りながら…

で、その後、和也くんを探して
声を掛けて…
いつもの様に、遊んだりした…

秘密を分け合うって…
少し、楽しい…

そうして…
月日は瞬く間に過ぎ…

街もすっかり冬の色を深めた…
そんな12月のある日…

和也くんが、
とんでも無い事を言って来たの…




ごめんなさい…
本日は、ココまで、
次回配信まで暫しお待ち下さい…
読んで頂きありがとうございました。

では、また…







大変長らくお待たせ致しておりました(^^;)
続きを出そう出そうと
かなりの月日が流れてしまいましたm(_ _)m

成る可く頑張るので、
次回もお楽しみに…




尚、質問、疑問、感想など

繊細やお問い合わせは

コメント欄にてよろしく\(^^)/

ありがとうございましたm(__)m

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