第7話

いきなり本番⁈
85
2017/10/25 02:52
私、天野直美、15歳.
高校1年生の女の子。

前回の続きから、
興味無き方はスルーしてね。


女の人のやや後ろを
ついて行きながら、

行く道々、観察してみる。

身長は、私より、やや低め
(私は165㎝)

髪はかなり長めのストレート
薄いピンクのスーツが、
とっても良く、似合ってた。

かなり綺麗な人で、
女の私でも、見惚れてしまう程。

少し、緊張しながら、
後ろをついて行く。と、

すごく大きな家に、入って行った。

門を抜け、玄関へと…

凄い、吹き抜け…
ボーッと、していたら、

『どうぞ、入って。』
と、言われたので、

『ぁッ…お邪魔します。』
と、答えて、あがる。

玄関から、さほど、遠く無い、
部屋に通され…
目の前の、ソファ~を、
私にすすめて、

『ちょっと、待ってて!』
と、言い、部屋から出て行った。

しばらくすると、
何か、箱の様な物を、
抱えて、戻って来た。

私に面と向かいながら、
『あの…
助けて頂きありがとうございました。』
ッて、改まって、頭をペコリと下げられて…

『ぁッ…いいえ…。』
と、軽く答えた。
だって、口を開くと、
ほっぺたが、痛くって…

その人は、箱を持ったまま、
私のそばまで来て、
隣に腰を掛け、
箱を開けながら、

『それと、
手当てしたいんだけど…
サングラス…取ってくれ無いかな?』

私は咄嗟に、”ヤバイ”って、
思ったけど…
顔を見られていた事を、
思い出して、
素直にサングラスを外した。

『ありがとう。
眼をつぶって、
そのまま、ジッとしててくれる⁈』

少し、戸惑いながら、
それに従うと、
消毒薬の匂いがして、
冷たい感覚と、
ビリビリする痛みに襲われた。

我慢出来ずに、小さく声を漏らすと、

『ごめんなさい。痛かったですか⁈』

治療をしてもらってるのに、
止めてほしいとは、言えず…

『ぁ…いいえ…』

と、答える事しか出来なかった。

『はぃ…もぅ終わりょ。
でも、ねんの為に、これで冷やすと良いわ』

やっと苦行が終わり、
冷たいタオルを受け取って…

(タオルの中には、保冷剤が…)

無言のまま、ほっぺに当てた…

うーん、気持ち良い…

薬を箱に仕舞うと
『今、飲み物を持ってくるわね。
コーヒーで良いかしら?』

『あッ…はぃ…すみません。』
私が、うなずくと、
また、箱を抱え、部屋を出て行った。

取り残された私は、
タオルの冷たさに、ウットリしながら…
辺りをキョロキョロ…

アンティークな調度品で
飾られた、室内は、
レトロ満載で、何故か落ち着く…w.

癒され気分で、
ホワワーンっと、浸っていたら…

彼女が、
コーヒーポット、ミルクポット、
シュガーポット、と、
コーヒーカップ2つが乗った
トレーを持って入って来た。

テーブルに、ソレを置いて、
カップにコーヒーを注ぎながら…

『自己紹介、遅れちゃって、
ごめんなさい…
私、上杉沙織里、年齢20歳
大学生ょ。…貴方は?』

えっ⁈

それを聞いて、驚いちゃった。

こんな事、言うと、
失礼かもしれ無いけど…

とても、大学生には、見えなかった。

ナンカ…幼くて…

なんて、考えてたら…



あっ、ごめんなさい。

今日は、ココマデ…

読んで下さった方
本当にありがとう。

では、また…


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