第9話

思い掛けないお願い…
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2017/10/31 01:51
私、天野直美15歳、
高校1年生の女の子。

前回の続きから…
興味無い方は、スルーしてね。





それにしても…
私って、
案外、勇気があったんだァ〜(笑)
自分を褒めてあげたい。

お昼近くに目が覚めて…
今日は父との
約束の日だったのを思い出した。

でも、
こんな顔を見せる訳にはいかないので、
友達と約束したと嘘のTELを入れた。

幸い父は仕方無いと
信じてくれて助かった…

今日は1日ゆっくり出来る…
(良かった…)
まだ、少し痛むし疲れていたから…


月曜日、
少し腫れが引いので、学校へ…

私が予想した通り…
クラスメイトの子達が、
怪我に付いて聞いてきた。

それが、とっても嫌だったけど…
親戚の引越しの手伝いで、
山積みの荷物が落ちて来て…

なぁ〜んて、我ながら凄い嘘(笑)

皆(先生まで…)
それを信じて…
心配してくれたけど…

一部の男子には、
レイプだ、親父に殴られた、とかって…
失礼しちゃう!
半分ウンザリ…

どうしてクダラナイ憶測で、
あんなに盛り上がれるのか?
理解出来無い…

疲れ気分のまま…
学校のスケジュールを
難無くこなし、

放課後…

クラスメイトに別れを告げて、
何時もの様に、駅のコインロッカーヘ…

女子トイレで、男姿に変身して、
サングラスをかけて、
ゲームセンターヘ…

どのゲームをしようと、
アッチコッチ物色していると…

F-1ゲームマシーンの側にいる…
あの人達は⁈

確か、昔、私を虐めていた…

奴らだ‼︎

あの日
受けた心の傷が、
”ズキリ”と傷んで…
気分が悪くなってきた…

そこから…
逃げる様に、駆け出そうとした、
私の肩を…
誰かが、突然⁈掴んで…
『よぅ⁈』
なんて…
明るく声をかけ掛けてくる…

誰⁈

恐々振り向く…
そこには、
上杉沙織里さんの弟の
和也くんが…⁈

『わぁ〜りぃ…俺、覚えているか?
この前は、悪かったな…
姉貴から…聞いたぜ、お前、やるじゃん!
俺、てっきり、
姉貴の恋人かと、思っちまって…
怪我…大丈夫か?』

なんて…
少し照れ臭そぅに…

私は、あの時の和也くんの
表情や、態度を思い出した…

そぅ言えば…
ジロジロ見られていた様な…

なぁ〜るぅ〜
そういう事かぁ〜(笑)

私が、”クスッ”っと笑ったので…

恥ずかしそうに…
近くにあったゲームをやり始めた…

(フフッ…なんか、可愛い…)

それから…
私達は会話をしたり、
ゲームをしたり…

男の子になって…
はじめて、本当の男の子と遊んだ…

(男の子の価値観を学ぼうと…
真剣に研究しちゃったw)

和也くんは、
友達の事、
沙織里さんの事、
学校の事、
を、色々教えてくれた…


そうしているうちに…
外はすっかり暗くなって…

『今、何時?』って、聞かれて…

『8時過ぎ』って、答えると…

『うえぇ〜ッ‼︎もぅ…そんな時間かょ〜
ヤベェ〜なァ〜⁈』

何やら、悲痛な叫び…
どうしたのかなって…
不思議に思っていると…

『あのさ〜ワリィ〜けど、
今日、
俺と一緒に、帰って、
姉貴に俺と遊んでたって、
言ってくれないか⁉︎』

だ、なんて…

えぇ〜‼︎





すみません…
今日は、ココまで…

続きは、マタ…
ありがとう…


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