第5話

貴方が笑顔になるならば。
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2017/10/21 17:38
あなた

(一口にバッシュと言っても、種類がたくさんあるんだなぁ…)

モトキさんに誘われ、バッシュを買うためにスポーツ用品店に入る。
お金もそんなにないし、安い物を適当に選べばいいやと思っていたものの、
もともとスポーツブランドが好きなせいか、思わずじっくり見てしまう。
あなた

(わぁ〜‼︎✨
このバッシュ可愛い…‼︎
けど、た、高いなぁ…💦)

あまりの値段に、思わずシューズを持ったまま
「高っ」と呟いてしまう。
欲しいけど、やっぱり安いもので我慢するしかない。
手に持っていたシューズは諦めて棚に戻す。

安くても機能のいいものを探し、レジに向かう。
あなた

あれ。モトキさんも何か買ったんですか?

モトキ
うん。
モトキ
あなたちゃん。
ちょっとおいで。
ん…?
なぜ呼ばれたのかわからないが、店の外から呼ばれたため買おうと思っていた商品を一旦戻しに行く。
あなた

どうしたんですか…?

モトキ
ちょっとこっち来て。
ここ座って。
目、瞑って。
何が何だかわからないまま目を瞑る。

(ゴソゴソ)
モトキ
ちょっと失礼〜♪
何故か靴を脱がされた。
そしてまた穿かされた。
あなた

え…?
あの、何して…

モトキ
はい、おっけ‼︎
目、開けていいよ?
目を開けて足元を見ると、私はさっきとは違う履いていた。
あなた

え?これ、バッシュ…
欲しかったやつ…。

驚きを隠せないまま見上げると、
モトキさんは顔を赤く染めながら
モトキ
今日、あなたちゃんと出逢えた記念に。
と、呟いた。

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