放課後に優栗の家で遊ぶことになったわたしは、家に着いた途端お母さんに持たされたお菓子を持って優栗の家に向かった。
有利の家に着き、インターホンを押すと
ピンポーン
そう聞こえると、軽い足音とともにガチャッというドアの鍵を開ける音。
おまたせ、なんて言いながら優栗はわたしを中に招き入れる。
あれ??
いつも返ってくる元気な優栗ママの返事がない。
わたしがそう残念がっていると
優栗の部屋にお邪魔し、荷物を置いていると優栗が切り出した。
正直、来た…って思った。
わたしは彼女を刺激しないようにそっと考えながら、話を進めていこうと思う。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!