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第2話

理由
「あなたのこと好きだっつってんだろ」


いつもは天然で馬鹿扱いされている賢人が、やけにカッコつけて、私にそう言ってくれた。

私は自分の部屋で、今日あったことを思い出していた。


放課後、先輩に告白して振られたこと。

幼馴染に告白されたこと。


って考えている何メートル先かには、賢人がいる。私たちは家も隣、更に部屋の位置も隣だった。幼い頃、賢人の家でよく遊んだ。賢人の7つ上のお兄ちゃんも一緒に。今はお兄ちゃんも家を出て行ったし、両親も共働きで、賢人は家に一人でいることが多かった。


私は実際、賢人が私にとってどんな存在なのか、よくわからなかった。









翌朝。

「行ってきまーす!」

私は普段通り学校に向かおうとした。
すると隣から、


ガチャ



と音がして、賢人も家から出て来た。


賢人
おう
いつも通り、軽く手を上げて挨拶される。
あなた

おはよ!

そうとだけ言って、学校に向かおうとすると、
賢人
あのさ、一緒に行かない?
え…
あなた

別にいいけど?

そう答えると、賢人はくしゃっと笑った。
少しだけ、私の胸がキュンとした気がした。
賢人
やった!笑
今までは何とも思わなかった一緒に登校することに、昨日の今日だから、少しドキドキした。

でも、いつものように寝癖がついていて、笑ってしまった。
賢人
あのさ、昨日の明日は今日だよね。
あなた

はい?

いきなりの爆弾発言。慣れたことだけど、毎回必ず笑ってしまう。今回は、少し考えたもしれない。いつもより少しだけ、ましなことを言っているかも。
賢人
昨日告白して、明日どうなるんだろうと思ってたら、今日になったなーって。
よくわからないけど。笑

昨日のカッコつけた感は、今日は全くなかった。
あなた

あのさ、何で私なの?

短い沈黙が流れた後、
賢人
いらつくんだよ。
え…聞かない方が良かったのかな?
あなた

ごめん変なこと聞いて。

賢人
そうじゃねーよ。
あなた

え?

賢人
あなたが先輩のことで凹んでんの見ると、いらついたんだよ。何とかしてやりてぇー、俺が側にいてやりてぇーって。それってさ、好きってことだろ?
昔から好きだとは思ってたけど、それから一層想いが強くなった。
あなた

そっか。…ありがとう。

また胸がキュンってした。
賢人のこと、見直した。