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第8話

すれ違い
「あんたたち、何があったの?」

知っているはずなのに、クラスの派手な女子達がニヤニヤしながら聞いてくる。
あなた

い、いや…

私が言葉を濁らせていると、
賢人
お前らには関係ないだろ。
賢人が私の手を引いて、教室を出る。


どこまでも。
あなた

ねえ、手を離して。また誤解されちゃう。

賢人は答えず、ズンズン歩く。
私も手を振り払えずに、着いて行く。
あなた

ねえ!授業に遅れちゃうし、周りに噂されるのは嫌なの。

反応は無い。
あなた

…ねぇっ!!

我慢しきれず、勢いよく手を振り払う。

賢人が振り向く。




そして、



賢人
…誤解ってなんだよ。
あなた

え?

賢人
誤解って何なんだよ!!

俺らがくっついてると誤解されるのかよ。何に誤解されるんだよ。恋人かよ。俺らは誤解されちゃいけねーのかよ!!




…え、何、それ。






あなた

意味、わかんないんだけど。

次の瞬間。

私は賢人の顔によって視界を遮られた。
唇が触れる。

再びのキス。

しかも、学校の廊下で。

でも、この間より賢人の表情には怒りが見え、息が荒い。



離れたと思いきや、再びキスされる。




私は抵抗できずに、しばらくそうしていた。

周りには、誰もいなかった。






顔が離れる。
賢人
お前が好きなんだよ。
怒った口調でそう言われる。






私の中で、何かがプツッと切れた。

黙っていたら、爆発すると思った。


あなた

あんたがそうやって人目もはばからず無神経にキスしてくるからこうやって噂されるんでしょ⁈私だって好きだよ。でもあんたが付き合うのはまだ待ってって言うから我慢してるんじゃん。告白もできない小心者のくせに、そういうことばっかりしないで!

泣きそうになった。


だから、その場を走り去った。

賢人がどんな顔をしていたかはわからなかった。



自分の中でも、よくわからなかった。
色んな思いが入り混じって、自分が壊れてしまいそうだった。


走って、走って、学校を飛び出して走って。

涙が溢れた。止まらなかった。


体の機能として走るのをやめた時、私は土手にいた。




通行人の目も気にせず、私は泣きじゃくった。

何で泣いているのか、よくわからなかった。