━━━前回までのあらすじ
ボロボロの赤塚幼稚園を職員みんなで直すことに。
張り切るあなたに対して、やる気のない六つ子。
明日は※預かりさん だが、半分の人数で作業を交代してやることに!
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後ろを振り返ると、登園してくる園児達の中に桃ちゃんがいた。
桃ちゃんがこちらに向かって駆け寄ってくる。
桃ちゃんは私の肩越しにおそ松先生の方を見る。
おそ松先生は、私たちの前では明らかに落ち込んでるが、園児たちの前ではいつもと変わらないおそ松先生でいた。
おそ松先生を見ると、しゃがみこんで地面を石でいじっていた。
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おそ松先生は桃ちゃんに近付いて、桃ちゃんの顔の正面に耳を傾けた。
ももちゃんはこしょこしょと、おそ松先生の耳に向かって小声で話し始めた。
おそ松先生は、変な声で叫んだ。
なんだなんだと、おそ松先生の方を登園中の園児が見る。
おそ松先生は、桃ちゃんを抱えスクッと立ち上がると、一目散に園内へと向かった。
そう言い残しておそ松先生は、足早に園内へと消えていった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!