…私達兄妹は、話しながらイ●ンをブラブラ歩いていた。
一松兄さんが指差した所は、ゲームセンターだった。
ゲーセンの中に入った。
ワイワイガヤガヤ…
…私の目に止まったうさぎのぬいぐるみ。
…このぬいぐるみから目を離せない。
私は立ち止まっていた。
ニシシ、と笑って鼻の下を人差し指でこするおそ松兄さん。
…何か、おそ松兄さんなら取れる気がしてきた。
…現実はそこまで甘くなかった。
おそ松兄さんに期待した私が馬鹿だった。
うさぎのぬいぐるみを私の前に突き出してきたチョロ松兄さん。
職人みたいにうさぎのぬいぐるみを取っていたチョロ松兄さんは正直…格好良かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。