朝起きた。
ピコンッ
ふたりで行こう、と誘い
駅で待ち合わせして学校に向かった。
向かう途中、2人で抜け駆けして
アイスを食べたり東京に行ったりして
楽しんでいた。
そして、昼の2時。
あなたのスマホからピコンッとなった。
そこには、“学校から学校に来てないって
連絡が来たんだけどあなたはどこにいるの?”
という内容だった。
あなたは“友達の家にお見舞い”と言って
LINEを閉じた。
その後……。
また、母からの連絡がきた。
お母さんには、涼介と抜け駆け
したことをすべて話した。
「家に帰ってきなさい」というLINEが来たので
涼介とは別れて、家に帰った。
すると、お父さんとお母さんが
黙ったままリビングに座っていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!