真衣「何ここ…」
私は授業中、わからない問題があり、困っていた。
あげくのはてに、
先生「加藤、ここはなんだ?」
だから、わからないんだってば…
悠斗「ん、」
真衣「あ…x-3です!」
先生「そうだな!だから、……」
あぁーー!助かったぁ…
高原くん、優しいのかな?
真衣「高原くん、ありがとう!」
悠斗「うん」
お礼言ってるのにそんな素っ気なくしなくてもよくない?って言いたくなるくらい、冷静な「うん」だった
真衣「もう、私隣やだよ?」
菜穂「そんなこと言われても笑笑」
休み時間、私は菜穂に愚痴った。
悠斗「悪かったな、素っ気なくて」
真衣「あ、あの…」
やばい、聞かれてたよ…
悠斗「気をつけるから」
真衣「あ、うん…」
怒られるかと思った…
けど、気をつけるって言った
だんだん良い人って思えてきた。
菜穂「何、良い奴じゃん?笑」
真衣「うん、だね」
菜穂「帰るよー?」
帰りの時間になった。
真衣「はいはーい!」
菜穂「よし、帰るか」
私たちはいつも通り帰って行った。
私はこのあと、見たくないものを見てしまうことを知らずに
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!