第9話
#9
真衣side
菜穂「真衣!」
真衣「はぁい」
菜穂「先輩と仲良くなれるチャンス!じゃーん!」
真衣「…何、これ?」
菜穂「今度ある球技大会の実行委員!」
真衣「え?でも先輩、」
菜穂「実行委員らいしよ?」
真衣「なっ!」
悠斗「やればいーじゃん」
菜穂「ほら、高原くんも言ってる」
でも、仲良く出来るかなぁ
先輩には彼女さんがいるのに、
私は自分に自信なんて持てないよ
菜穂「とりあえずなろう?」
悠斗「…俺が一緒にしてあげるよ」
真衣「高原くんいいの?」
悠斗「おう」
なんか、ちょっとは頑張れる気がしてきた
と、いうことで…
先生「じゃあ、加藤と高原は放課後な」
真衣「はい!」
悠斗「はい」
球技大会も、先輩とのことも、
がんばろう!!!
ー放課後ー
悠斗「ここだ」
真衣「入ろ!」
ガラガラ
和馬「あれ!真衣ちゃん!」
真衣「和馬先輩!」
和馬「あ、この間ぶつかった子だ!」
悠斗「この前はすいません」
和馬「全然!」
ん?この間ぶつかった?
なんか、先輩と高原くんが話してるの面白いな
先生「じゃ話するぞー」
この日は、球技大会の説明と、種目についての話があった。
先生「今日は終わり!また今度あるからな」
みんな「はーい」
真衣「終わってしまった…」
悠斗「…話しかければいいじゃん」
真衣「無理だよ〜緊張する」
悠斗「…ったく」
え!なにするの!!
と思ったら
悠斗「先輩、一緒に帰りませんか?」
和馬「お!いいよいいよ!」
悠斗「あと、こいつも」
和馬「真衣ちゃんもね、うん!」
真衣「はっはい!」
やばーーー!!!高原くん、ナイスっ!
和馬「2人は、付き合ってるのかな?」
真衣「ちっちがいます!!!」
悠斗「違いますよ」
和馬「あはは、そっかそっか」
先輩、なんでそんな事聞くんですか…
悠斗「先輩はいるんすか、付き合ってる人」
和馬「恥ずかしいなぁ、俺のことは」
そーやって笑顔でごまかす
真衣「いるん、ですか?」ドキン、ドキン、ドキン
和馬「うん、一応」
あはは、恥ずかしいなぁ って頭をかきながら
笑顔でごまかしてる
あぁ、やっぱそーなんだよね、
先輩はきっと、その彼女さんのことを
すごい好きでいるんだろう
こんなに照れないよ、幸せじゃなかったら
悠斗「先輩、俺たちこっちなんで」
和馬「あ、そっか、じゃあまたな」
真衣「ま、また!」ペコリ
高原くん…私に気を使って曲がってくれたんだ
真衣「高原くん、ありが…」
悠斗「悠斗」
真衣「…え?」
悠斗「悠斗でいいよ」
真衣「…悠斗ありがとう」
悠斗「…じゃー、なんか奢ってやる」
真衣「ほんと?!ありがと〜!」
なんか、すごい気分が楽になった…
悠斗は、ほんとはすごい優しいんだなぁ
よし、がんばろう
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