第5話

# 04
732
2017/10/22 09:31
裙が 席を 立った タイミングで


濮も 合わせて 席を 立つ 。








《 STAFF ONLY 》








と 書かれた ドアの 奥へと 消える 裙 。








濮も そっと ドアノブに 手を 掛け


ふと 、我に 返る 。











‘ これは 、ただの エゴ なんやろか 。’











違う 。


この 戸惑う 心さえ 、


裙と 濮の 間には 邪魔やんな 。

















ドアを 開けた先に 見える 裙 。


丁度 左手薬指に あった 輪を 外していた 。








裙の 手首を 掴み





「 行こう 」





と 、告げた 。











裙は もう とっくの昔に



準備は 出来ていたのだろうか 。


黒目がちな その 瞳は





「 着いて行くよ 」





そう 、同意を 示していた 。

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