第4話

吸血、そして快楽
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2017/10/22 19:12
あなた

あっ...!

加えられた両腕の痛みに、あなたは顔を歪めて涙を流した。
ルキ
ルキ
...ふん。痛いだろう?ふっ、無様な顔だな...。
そして段々両腕からは血がにじんできていた。
ルキ
ルキ
ほら...。血が出てきたぞ、このままでは辛いだろう?絶対に俺の正体を他のやつらにばらさないと、今すぐ誓え。さもなければ...この両腕がこのままちぎれてしまうぞ...?
あなた

あっ...!!

さらに力を強くされ、あなたは声にならない悲鳴をあげた。そして...。
あなた

ち、誓い...ますっ...私、は...絶対にルキ先生のことを...皆に...言いませ、ん...。

ルキ
ルキ
...そうか。ふっ、いいだろう、解放してやる
ルキ先生はそう言うと拘束していたあなたの腕を解放した。そのままあなたは床に座り込んだ。
あなた

は、はあ、はあ...。

ルキ
ルキ
...ふっ、血が、出ているままだぞ。もったいないな...。おい、貸してみろ。
あなた

え?...っ、

ルキ先生はあなたの片腕を自分に引き寄せると、にじんできていた血をなめた。
あなた

あっ...?!

ルキ
ルキ
...ん...。ちゅっ、...。
ルキ先生はあなたの腕から滴っていた血を吸い始めた。とたんにあなたは、痛い、のになんだか気持ちいいような...不思議な感覚に襲われていた。
あなた

(何...これ...。血を吸われてるのに...何で私、気持ちいい、なんて...。)
あっ...!!ん。い、や...。(こんなの、私、じゃない...。)

ルキ
ルキ
...ちゅっ、...。(さらに吸いながら)ふっ、気持ちいいだろう?ふっ、そのまま快楽に溺れていろ...。
あなた

(快、楽...?そんな、私は...。)

ルキ
ルキ
...ん...。
なおもルキ先生は、あなたの血を吸い続け...。

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