そして、翌朝ー
...おい、おいあなた、起きろ。朝だぞ、おい...。
ん...?
(名前...呼ばれてる...?でも、眠い...。)
ルキはあなたが眠っている部屋に行き、あなたの名前を呼び起こそうとしていた。
...ふぅ...。
あなたは昨夜、ルキ達に吸血されたりした疲れから、眠気が抜けず名前を呼ばれていることを分かっていながらも、起きずにいた。
するとルキは、あなたの耳元に近づき...。
...家畜。起きろ、朝だぞ。
きゃっ!?
ルキはあなたの耳元でそう囁いてあなたを起こした。あなたは突然耳元で囁かれたことに驚き、ベッドから飛び起きた。
(び、びっくりした...。)
...ふっ、名前で呼んでも起きず、家畜と呼ぶと起きるとは...お前は本当に家畜なんだな...。
あ、ル、ルキ先生...。(起きたのは、耳元で囁かれたからなんだけど...。)
...ほう、ルキ先生...?家畜、俺は昨日言ったはずだぞ?俺のことはこの屋敷にいるときは、ルキ様と呼べと...。そして...主人である俺への、朝のあいさつはどうした?家畜。
...っ。(そうだ、私昨日...。)ル、ルキ...様...。お、おはようござい...ます...。
ふっ。それでいい。それで家畜、早く準備をしろ。学校に遅刻するぞ。
え?学校...(あ、そうだ、まだ今日は平日...。)
ふっ...まさか、サボって俺達が学校に行っている間にこの屋敷から逃げ出そうとでもしていたのか...?
そ、そんなことは...!...え、あの...私、の...鞄と携帯は...。
ああ、お前が昨日俺から逃げた時に落とした鞄と...教室に忘れたという携帯か...。ふっ、心配するな。それは使い魔達に頼んで、ここに持ってきてもらってある。...ほら、そこにあるだろう。
え...?あ...。
あなたはルキが指差した所を見ると、そこには確かにあなたの携帯と鞄が置かれていた。そして、部屋にも...。
...え?この部屋にある道具...もしかしてみんな、私が家で使ってた道具...!?
ふっ...そうだ、それも使い魔に頼んでな...お前が独り暮らしをしていた家からお前が使っていた道具を持ってこさせ、置かせたんだ。お前が寝ている間にな...。
そ、そんな...。(使い魔って誰?何なの...?寝ている間に、って...)
...それより家畜、お前はそのままの格好で学校に行くつもりか?
え...?あっ...!?
あなたはルキに言われて自分の服を見ると...慌てて胸元を手でおおった。昨日、コウに服を裂かれた状態のまま、眠ってしまっていたため、そのままの状態だったのだ。
...ふっ、今さら気づくとは...とんだ馬鹿な家畜だな...。ほら、そこに新しい制服が置かれてあるだろう。お前は昨日風呂にも入っていないはずだから、とっとと入ってそれに着替えろ。本当に遅刻する。朝食の支度もできているからな...。
あ、あの...ルキ先...ルキ様...そ、その...風呂場はどこ、でしょうか...?
ふっ、そういえばお前は場所を知らないんだったな。仕方ない、俺についてこい。特別に主人であるこの俺が、案内してやる...。
あっ...。
ルキはそういうとあなたの片腕をまたつかむと、そのまま引っ張ってあなたを風呂場へと連れていった。
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