第50話

復習という名の罰
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2017/12/06 13:03
あなた

えっ...?注射、器?ど、どうして...。

振り向いたルキが持っていたのは、中にどうやら液体の薬が入っているような注射器だった。ルキが振り向いたためにあなたは机の上に置かれていた物が見えるようになったが、そこには薬が入っていたような容器が置かれていた。
あなた

(もしかして、さっきまでルキ先生がしていた作業ってこの薬品を注射器に準備してたの...?そういえば、なんだか薬品の匂いがする...。)

あなた

ま、待ってください何を...っそれに、その薬はいったい何の...!

ルキ
ルキ
だから言っただろう、お前に罰として今日の俺の授業の復習を直にさせてやる。...この注射をこれからお前にしてやる。薬品は...魔界の特別な薬だ。
あなた

そ、そんな...!

あなた

(魔界の特別な薬って!?それに、医師の免許を持ってない先生が注射なんて...!)

あなた

い、嫌...!

ルキ
ルキ
おっと、逃げられると思うな。ほら、腕を出せっ...!
あなた

あっ...!

あなたは逃げようと座り込んだまま後ずさりをしていたが椅子から降りたルキに押さえつけられた。
そして、左腕の服の袖を引き裂かれ...。
あなた

あっ...!

ルキ
ルキ
ほら、この腕にしてやる...。お前、最初の方はまだ起きていただろう?今日、俺は何の授業をしていた?
あなた

...っ...薬物の投与形態別の...吸収速度...です。

ルキ
ルキ
...そうだ。寝ていたお前のためにもう一度教えてやる。薬物の投与形態は経口投与、舌下投与、静脈内注射や皮下注射など色々あるが、一番吸収速度が早いのは静脈内注射だ。
ルキ
ルキ
...血流に乗ってすぐ全身に運ばれるからだな。だから緊急時には点滴が選ばれる。まあ皮下注射などは静脈内注射より吸収速度は遅くなるが内服よりは注射の方が薬物の効果発現は早い。こんな風にな。
あなた

えっ...あっ...!?

言うとルキはあなたの服の袖を引き裂いた左腕を引き寄せ、そしてー...。
あなた

あっ...い、や...痛い...。

魔界の特別な薬だという薬物が入っている注射器を腕に当て、そして注射をしたー...。

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