第51話

魔界製の薬
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2017/12/07 04:26
あなた

ぅ、あっ...。

そうして薬液はあなたの体内に流れ込んでいき...。
ルキ
ルキ
...ふっ、みんな入ったな...。少し、血が出ている。んっ...。
あなた

...っ、あ...。

ルキは注射針を抜き、少し血がにじんでいたのをなめとった。
ルキ
ルキ
...これで注射部位の消毒になっただろう。
あなた

(そんな...。)...ま、魔界の特別な薬って...どんな作用がある薬なんですか...?

ルキ
ルキ
...ふっ、そうだな。教えてやってもいいだろう。これは魔界にある特別な薬液、人間を自分の思い通りに操ることのできる薬だ。
あなた

...えっ!?

ルキは机の上に置かれていた空の薬液の瓶をあなたに見せながら言った。
ルキ
ルキ
...投与された人間は投与した者ーお前からするとこの俺だが、投与した魔界の者の言うことをすべて聞き、命令されたことはすべていう通りにしてしまう薬だ。
あなた

そ、そんな...!

ルキ
ルキ
その薬を今お前に注射で投与したからな、それに魔界製の薬だから人間の作った薬とは違ってさらに効果発現の時間は早いだろう。そろそろ薬の成分が体内に巡り、効果が現れる頃だろう。...それにその薬の効果持続時間は長い。
あなた

えっ...?

ルキ
ルキ
魔界製でもあるからな。少なくとも...明日の朝まで、効果は持続しているだろうなぁ?ふっ、その間お前の意識や記憶は保たれているままだが...体が勝手に言うことを聞く、といった感じだろうな。
あなた

そ、そんな...!(...ルキ先生の言うことをすべて聞いてしまうなんて、先生は一体何を命令するつもりなの?)

ルキ
ルキ
...さて、もう効果が現れた頃だろう、では、いくぞ。最初は、そうだな...。

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