第53話

副作用
1,005
2017/12/17 14:21
ルキ
ルキ
...ん...。っ、ふっ。そろそろこのくらいで止めておくか...。よし家畜、行くぞ。
あなた

...はぁ...。え...?行くってどこに...あっ...!?

しばらくルキに血を吸われ続け、貧血気味となっていたあなたにルキがそう言うと、あなたの体はまた勝手に動き、立ち上がった。
ルキ
ルキ
どこって、決まっているだろう。俺は今日も個人レッスンをしてやると言ったはずだぞ。ほら、キッチンへ行くぞ。ついてこい。
あなた

(そんな...この状態でなんて...。)あっ...。

あなたはまた抗うことが出来ず、体が勝手に動きルキの後について歩きだした。
ルキ
ルキ
ふっ。いつにもまして俺に従順なお前はいいな。安心しろ、さっきは罰として痛く吸ってやっただけだったからな。お前もそれだけでは嫌だろう?ちゃんとあとで、もう一度吸ってやるからな。
あなた

(そんな...。ただでさえ今貧血気味なのに...また吸われたら...それにこれからこの状態のままレッスンなんて...私どうなるんだろう...。)

そうしてルキとあなたはキッチンに着きー...。
ルキ
ルキ
では家畜、レッスンを始めるぞ。と言っても、今回は薬液のお陰で従順になっているお前だ、もう一度俺が言う通りに作ってもらうから失敗はしないし、自分で作ったことにはならないからな。お前があまりにも酷いから、もう一度作り方を体に刻み込んで教えてやる。ほら、始めるぞ...。
そう言いルキはあなたの後ろから声をかけた。するとー...。
あなた

...っ!?(え...?何これ...。ルキ先生に後ろから声をかけられて...耳に息がかかった途端になんだか体がうずいてくるような変な感じが...?)あっ...。(やだ...何で声が...?こんなの、いつもの私と違う...。)

ルキ
ルキ
...ふっ...。やっと効果が現れてきたか。
あなた

...っ、...ぅ、え...?どういう、ことですか...?

ルキ
ルキ
ふっ、そんなに顔を真っ赤にして...。ただ後ろから話しているだけだというのに...。この薬液にはな、実はもう1つ別の効果...いわば副作用というものか、時間が少し経ってから現れる作用がある。それが...ふっ、言うなれば媚薬の効果と同じ作用...だな。
あなた

え...。ぅ、あっ...!?

そう言うとルキは後ろからあなたの手に自分の手を重ねた。
あなた

ん、あっ...。(やだ...。ルキ先生に触れられた瞬間、電気が走ったみたいに...体がうずいてくるような...。)

ルキ
ルキ
ふっ。こうしただけでも、体がうずいてくるだろう?ふっ、この作用も長時間続くからな...俺の言うことを聞くという主作用と同じで、明日の朝までは続くだろうな。
あなた

そ、んな...。

ルキ
ルキ
ふっ、とりあえずレッスンを始めるぞ。安心しろ、あとで思う存分可愛がってやる。俺の言う通りに作って今度こそ覚えろ。明日からはまた一人で作ってもらうからな。今度また間違えたり授業中居眠りをしたらこうなるということを覚えて...気をつけるんだな。ふっ...。
あなた

(そんな...。)ぅ...ぁ...。(やだ...声が...。)

ルキ
ルキ
ふっ...。
そうしてあなたはルキの言う通りにボンゴレビアンコを作った。副作用で、後ろからルキに声をかけられたりする度に体がうずいてくるような、いつもの自分ではない感覚に悩まされながら...。正直そんな状態のままだったため作り方も覚えられたような感じではなかったが、レッスンが終わったあと、あなたはルキの部屋へと連れていかれー...。

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