第56話

クリスマス特別編 1
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2017/12/25 15:42
あなた

はぁ...。

今日は12月25日、クリスマス。今日は学校の終業式で、昼で学校は終わり。そして、明日からは冬休み。皆は昼で学校が終わるしクリスマスだから友達と遊びに行ったりはたまたカップルとかは一緒に過ごしてたりしてるみたいだけど...私には特に予定がなく、ため息をついていた。
あなた

(コウ君は今日クリスマスのファンクラブ限定のライブとかがあるって言って屋敷には帰ってこないみたいだし、ユーマ君は家庭菜園の野菜達が寒さとか雪に負けないように肥料買ったり色々してて今は忙しいらしいし、アズサ君はなんだか新しい刃物を買いに行くんだかで屋敷にはいないみたいだし...ルキ先生は学校でまだ教師としての仕事があるみたいだし...私屋敷に帰っても何もないんだよね...。まあ、ヴァンパイアの皆がクリスマスだって何かする訳はないだろうし...イブの昨日だって何もなかったしね...。本当は...本当は、ルキ先生と二人きりで過ごしてみたいなんて気持ちもあるけど...今はただの私の片思いみたいな感じだしな...)

あなた

...考えてても仕方ないよね、クリスマスムード真っ盛りの街中に一人でいてもむなしいだけだし、屋敷に帰っても皆がいないからつまらないし、図書室に残って冬休みの課題進めちゃお...。ルキ先生にあとでお仕置きされても困るし...。

そういうことで私は昼で学校が終わってから、ルキ先生の作ってくれた弁当を食べてから一人残り、図書室で冬休みの課題を進めた。
あなた

(はぁ、クリスマスに一人で何やってるんだろ...残ってるのなんて私だけだし...そろそろ帰ろうかな、結構進めたしもう夕方だし、そろそろ皆も戻る頃なんじゃないかなと思うし...。)

そうして私は図書室を出て、屋敷に戻ることにした。この時の私は考えてもみなかったのです、まさかクリスマスは何も起きないんだろうなと思っていたのにあんなことになるなんてー...。

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