第60話

クリスマス特別編 5
715
2017/12/29 06:06
コウ
コウ
あ、ルキ君にエム猫ちゃん!!やっと来た、遅いよ、俺待ちくたびれちゃった...。
あなた

え...!?コウ様、クリスマスライブがあるんじゃ...?

私とルキ先生が屋敷に帰ると、コウ君が出迎えてくれた。
ルキ
ルキ
ああ、遅くなってすまないな、コウ。
コウ
コウ
ユーマ君もアズサ君も待ってるよ、早く来て!!
あなた

あ、あのこれはどういう...?

コウ
コウ
ふふ、それは来てからのお楽しみ♪
あなた

...?

そうして私は状況が飲み込めぬまま、コウ君やルキ先生に連れられ、居間へと入ると...。
全員
メリークリスマス!!
あなた

...っ、え...!?

私が居間へと入った途端、クラッカーが鳴らされ、皆にそう言われた。見ると、居間も綺麗に飾り付けられ、テーブルの上にはクリスマスケーキやコウ君の好きなボンゴレビアンコなどの料理が並べられていた。
あなた

み、皆...これは...?皆もコウ様も、用事があったんじゃ...?

ルキ
ルキ
あれは嘘だ。
あなた

嘘!?

コウ
コウ
あ、俺はちゃーんとクリスマスライブ、してきたよ?俺は終わってからすぐこっちに来て、ここの飾りつけしてたんだ♪...ユーマ君が飾りつけすると、大変なことになるからね?
ユーマ
ユーマ
う、うるせぇ!!細かい作業は苦手なんだよ!!
アズサ
アズサ
俺も...飾り付け、コウと...手伝ってた...俺は、細かい作業、得意だから...。
あなた

じゃあ、アズサ様も出掛けてなかったってこと?ユーマ様も野菜の手入れしてたんじゃ...?

ユーマ
ユーマ
俺は作業というより、収穫してたんだよ。この料理に使う野菜達をな...。まあ、そのあと作業もしてたけどよ。
あなた

そ、そうなの...?じゃあ、この料理は...?

ルキ
ルキ
...もちろん、この俺が作った。俺は学校が終わったあとに屋敷に戻り、この料理を作ってからもう一度学校に戻った。お前を連れてくるためにな。
あなた

え!?じゃあ私が帰ろうと玄関に行って、その時にいたルキ様は仕事終わりだった訳じゃなくて私を待ち伏せてたってことですか!?

ルキ
ルキ
ああ、そういうことだな。
あなた

ど、どうしてそこまでして私を...?

コウ
コウ
ふふ、人間の女の子って、クリスマスって何か特別なことして欲しいって思ってるんでしょ?だからエム猫ちゃんにも、たまにはこうしてお礼してあげようかなーって思ってさ♪いつも血吸わせてもらってるし、こうしてエム猫ちゃんはちゃーんと、俺達のこと黙っててくれてるし...。
ユーマ
ユーマ
そうだな。俺達が痛みを教えてやってからは、反抗することもなく従順になってるしな、雌豚は。
アズサ
アズサ
そう、だね...。いつも俺がナイフの切れ味を確かめたいって言ったときも、俺が傷付けても逆らわないでいてくれるし...あは、ははは...。(本編とは違ったキャラになってますすみません)
ルキ
ルキ
ふ、今まで俺の個人授業や罰にも耐えてきたからな?たまにはご褒美をくれてやる、家畜。
あなた

え...あ、ありがとうございます...。

そうして私はしばらく料理を食べたりして、クリスマスパーティーを楽しんだ。そうして、お開きになろうとしたときー。

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