第4話

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2017/10/22 11:15


「「ありがとうございました。」」



やっと1日が終わった。

でも、考えてるのは ゲームでもない。家族のことでもない。ご飯のことでもない。

やっぱり君の事 。



この電車に君は乗りますか ?

名前は何ていうんですか ?



聞きたいことはたくさんある。でも話しかけるのには勇気がいる。

人見知りな俺にとっては人に話しかけるなんてものすごいこと。



カダン , プシュー


電車のドアが閉まる音と同時に見えたきみの姿 。


涼「 いた 。」


よかった . なんて安心してるのは俺だけの秘密 .



あいにく、大ちゃんと知念は委員会でいない。



話しかけるなら今かなって思いながら景色を見てるふりして


窓に反射してる君の姿を見る .



バレてないかヒヤヒヤしながら見てるけど話しかけようか迷ってて混乱中 。



話しかけるタイミングを見計らうけどなかなかつかめない。



ふとスマホに目をやる。大ちゃんからLINE来てたんだとか思いながらドアによりかかってたら




?「すいません…」




遠慮がちに聞こえたその声。その柔らかい声聞いたことあるとか思ってたら



肩を トントン って叩かれた .




涼「………え、俺?」




相手を見ると心臓が ドクドク うるさかった 。


どんどんどんどん加速していく心臓がうっとうしかった。




そう、声をかけてきたのは 君 だったから 。






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