駅のホームに車掌さんのアナウンスが流れてる中
俺はドアの向こうにいる君の後ろ姿に小さく手を降った
帰り…絶対会おうな ってココロの中でつぶやいてみたり
まだ気持ちを出せないのはきっと俺が臆病だから .
キーンコーンカーンコーン
有「お、山田おっはよー!!」
知「おはよ。」
山「おはよ。………今日大ちゃん来るの早い」
いつもは寝癖つけて顔がまだ整ってない感じでおはよって言ってくるのに
大ちゃんにとっては珍しいこと .
制服もちゃんと着てるし 寝癖も … ない 顔も整ってる
体内時計壊れたか?
有「おい、山田 … 全部聞こえてるんだよぉぉ!!」
有「今日は、なぜか知らんがパッチリお目々が覚めたの !!」
知「はぁ… 涼介のことが気になって朝頑張って起きたの 。僕が通訳してあげた、感謝してよね」
有「しなくていいわ!!」
この2人の言い合いずっと見てられるわ .
知念はすごく口悪いけど大ちゃんの事大好きだからね .
知「で?朝はどうだったの?」
涼「え?………あ、今日も会ったよ。昨日以上に距離縮まったかも」
有「まじ!……俺もその子見てみたい!知念も見たいよな?な!?」
え、やだやだやだ。
会わせたくないよ … 大ちゃんがあなたに惚れたら ?知念が惚れたら?
俺、耐えられねえよ .
涼「やだやだやだ!!絶対やだ!!」
有「なんでよー、あ!俺らが惚れるとでも思ってるのか?」
えー、図星です。はい、そのとおりです 。
知「大丈夫だよ。大貴は人を見る目ないし、僕は友達の好きな人奪うようなやつじゃないから」
有「知念さん、地味にディスってませんか …」
知念さんも見る気ですね … 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。